20話 ページ20
(なんだ……!?)
(なに……!?)
二人は顔を見合して駆け出し、観光客の足の間をくぐり抜けて窓に近づいた。
すると、展望デッキの屋根の端に人影が見えた。
犯人追跡メガネとピンで人影をズームアップしたコナンと愛梨は目を疑った。
(園子……!!)
何であんなところに───と思った瞬間、腹ばいになった園子の脇から人の指が見えた。
愛梨,コナン「ら……ッ!」
コナンと愛梨は思わず声を上げた。
蘭だ!蘭が展望デッキの屋根にぶら下がっているのだ……!!
観光客の足をかき分けて出てきたコナンと愛梨は、誰もいない別の窓ガラスに駆け寄って手をついた。
コナン「おい、オッサン!ここ開けられるか!?」
次元「ぶらさがってるのは、あのねえちゃんか!?」
二人のもとに駆け寄った次元が窓ガラスを見る。
次元「厚さは!?」
愛梨「10ミリ2枚!」
次元「穴のサイズは!?」
愛梨「私が飛ぶ!!」
次元は腰のマグナム、愛梨はコナンの左脇の伸縮サスペンダーに手を伸ばした。
次元「12発だ!!」
愛梨「コナン!サスペンダー貸して!」
コナン「気を付けろよ、愛梨」
愛梨「わかってるって!」
マグナムを抜いた次元が腰を落とし、窓に向かって撃つ───!
一発、二発、三発…立て続けに撃った弾がガラスを次々と貫通し、銃声に驚いた観光客が悲鳴を上げながら逃げていく。
六発を撃ったところで、次元はシリンダーを開けて薬莢を捨て、新たに弾を込めた。
シリンダーをセットして、撃鉄を起こす。
そして七発目を十二時の方向に撃った───。
次元が放った十二発の弾は、寸分狂いなく均等な間隔で窓を貫通し、見事な円を描いていた。
円の中心をコナンがキックすると、ガシャッ!と窓が丸く抜けた。
コナン「愛梨、いけるか!?」
愛梨「楽勝!!」
コナンが足を戻すやいなや、愛梨が穴の開いた窓に向かって走り出し、穴をくぐり抜けた。
伸縮サスペンダーを片手につかんだ愛梨が宙を舞う───!
蘭「ゴメン……園子……」
エミリオを支えている蘭の腕は、もう限界だった。
このままでは園子まで巻き込んでしまう。
園子「ちょっ……!」
園子は蘭の腕をつかみながら、逆の手で屋根の端をつかんでいる蘭の手を握った。
蘭「何か……もう……力が……」
園子の目からあふれる涙が、蘭の顔に降りかかる。
園子「蘭……蘭……蘭〜〜〜ッ!!」
園子の絶叫が夜空に響くと同時に、
愛梨「蘭ねぇちゃあああーーーんッ!」
頭上から愛梨の叫び声が聞こえてきた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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わー(プロフ) - 異次元の狙撃手も業火の向日葵も頑張って下さい☆ (2016年8月29日 23時) (レス) id: 27239b8c75 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - 同じく異次元の狙撃手希望です!第一今のアンケートでは異次元の狙撃手が多いのでお願いします (2016年8月24日 14時) (レス) id: 519e2fcdcb (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 次の作品も頑張って下さい! (2016年8月23日 0時) (レス) id: 27239b8c75 (このIDを非表示/違反報告)
ラブライブ - わーさん» 同感 (2016年8月17日 18時) (レス) id: 519e2fcdcb (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします☆ (2016年8月9日 23時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2016年7月31日 23時