【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? ルパン三世VS名探偵コナン THEMOVIE (ページ19)

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19話ページ19

電話が切れ、灰原は息をついた。

阿笠「ルパンを捕まえてハワイへ行こ～～～!!」

ノリノリの阿笠博士が手を上げ。

「「「オ～～～ッ♪」」」

少年探偵団の三人も拳を突き上げる。
灰原があきれた顔で、「無理ね……」とつぶやくと、再び携帯電話が鳴った。
愛梨からだ。

哀「……何？」

愛梨『こっちの用件を忘れてた!エミリオのマネージャーにプロモーター!』

哀「うん……うん……わかったわ。調べとく」

二人の名前を告げられた灰原は、パソコンのキーボードを打った。

哀「で、あなたたちは何を───」

言い終わらないうちに電話が切れ、灰原は、「自分勝手……」と携帯をにらんだ。
そして、

哀「私も勝手しちゃお」

ベットから下りると、リビングへ向かった。

日が沈む東都ベルツリータワーがライトアップされ、光に彩られた姿が夜空に浮かび上がった。
コナンと愛梨が到着すると、

次元「遅いぞ!」

次元が入り口フロアで待っていた。

愛梨「ごめんごめん」

コナン「チケット買わなきゃ」

チケット売り場に向かうコナンと愛梨に、次元が、「ホレ」とチケットを差し出す。

愛梨,コナン「わっ、や～さし～♪」

次元「からかうな」

三人は親子のように並んで歩き、係員にチケットを手渡すとエレベーターに乗り込んだ。
エレベーターにはコナンと愛梨と次元だけだった。

コナン「ボクたちだけだね」

次元「こんな時間から上に行くのはな」

スケルトンになったエレベーターからはタワーの内部が見え、超高速で展望デッキのさらに上の展望回廊へと上がっていった。
扉の上のパネルには高さを示す数字が表示され、三百、四百…とめまぐるしく変わっていく。

次元「それより、ヤツらは上にいるんだろうな」

愛梨「戻るって連絡入ってないよ」

コナンと愛梨はエレベーターのガラスに手をつき、タワーの支柱越しに見る見る小さくなっていく街の景色を眺めた。

コナン「ねぇ、この街にもパパたちのアジトはあるの？」

次元「……おめぇ、子どもっぽく訊けば何でも答えると思うなよ」

愛梨,コナン「あるんだ～」

二人がニッコリ微笑み、次元は、「何でそうなるんだ!」とくやしそうに奥歯をかんだ。

コナンと愛梨と次元を乗せたエレベーターが展望回廊に到着した。
扉の上のパネルには七百九メートルと表示されている。
三人がエレベーターを降りると、

「危ない!」
「連絡したのか!?」
「落ちちゃうでしょ～!」

観光客たちが騒ぎながら窓にへばりつくように外を見ていた。