【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? ルパン三世VS名探偵コナン THEMOVIE (ページ15)

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15話ページ15

ルチアーノがコナンと愛梨を不思議そうに見る。

愛梨,コナン「テレビで見たの」

蘭「愛梨ちゃん!コナン君!」

扉の前にいた蘭にせかされたコナンと愛梨は、「あ、ハーイ」とソファを離れた。

目暮「信頼できるガードマンですか？」

コナンと愛梨の話を聞いていた目暮がたずねると、ルチアーノはうなずいた。

ルチアーノ「ある国の軍事力を兵士の教育だけで三倍にしたと言われるカリスマ教官です」

部屋を出ていこうとしていたコナンと愛梨はルチアーノの言葉を聞いて、

(うわ～、パパすごい)

心の中でつぶやいた。
次元とは以前、ヴェスパニア王国で親子を装いながら共に行動し、『パパ』と呼んでいたのだ。
コナンと愛梨が廊下に出て来ると、

蘭「失礼します」

蘭は扉を閉め、園子と廊下を歩き出した。

園子「ねぇ、下にスイーツの店あったのよね」

蘭「あ、あったあった」

二人がおしゃべりしながらエレベーターへ向かう後ろで、コナンと愛梨はその場で足踏みして回れ右をすると、階段へと走っていった。

サクラサクホテルの喫煙ラウンジでは次元がカウンターに一人座っていた。
タバコを灰皿に押しつけて口から最後の煙を吐くと、グラスをとってバーボンを味わう。
すると、両隣の椅子にコナンと愛梨がよじのぼってきた。

コナン,愛梨「ふふ～ん」

次元を見てニッコリすると、

次元「キレーな肺を汚したいのか？」

次元は前を向いたままつぶやいた。
椅子に正座したコナンと愛梨が次元に近づく。

愛梨「このホテルでタバコとお酒が楽しめるのはここだけだもんね」

次元「……へっ!よっ、名探偵」

次元が静かな声でからかうと、コナンと愛梨を見てバーテンがやってきた。

「お客様、ここは……」

コナン「あ、パパを迎えにきたの～」

嘘をつくコナンに、バーテンがホッとする。

「そうですか。ではジュースか何か……」

次元「アイスコーヒーとミルクティーで頼む」

愛梨,コナン「え!?」

二人は驚いて次元を見た。

次元「何だ。一年中アイスコーヒーとミルクティーを飲むヤツはおめぇらだけじゃねーだろ」

コナン「……この街で何を企んでるの？」

コナンが真面目な顔でたずねると、次元は思わずニヤリとした。

次元「おっ……工藤新一で来たか」

そこにバーテンが、「お待たせしました」とアイスコーヒーとミルクティーを持ってきた。
そして愛梨の前にレモンパイを置く。

「よろしければ、このレモンパイもお試しください」

愛梨「わぁ～ありがとう♪」