検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:32,839 hit

55話 ページ6

光彦「サービスですかね」

満悦の表情を浮かべる園子と歩美、光彦の横で元太はげっそりとしていた。

元太「オレ、何か楽しくない……」

平次は夜空に小さくなっていくブラックのカイトを見つめた。

平次「何でアイツ、ここに……」

愛梨「捜査中から私たちと一緒にいたからだよ」

コナン「一緒にオートバイにおっかけられたじゃない?」

平次「え……?」

愛梨とコナンの言葉に、平次は目を見張った。

(ありがとう。梨沙……)

愛梨は梨沙に向けて心の中で礼を言い、小さく微笑んだ。





漆黒のカイトを広げて夜空を優雅に飛ぶブラックは、足元に広がる海を見下ろした。
真っ暗な海の上に、青白くライトアップされたミラクルランドとレッドキャッスルがぼんやりと浮かんでいる。
ブラックは不敵な笑みを浮かべるとカイトを急上昇させ、やがて星の瞬く夜空に消えていった。
愛する相棒の元に帰るために───。





翌日。
テレビでは伊東末彦と清水麗子が逮捕されたというニュースが流れた。
小五郎が事務所でテレビを見ていると、探偵の竜も爆破事件に関与していたとして、頭に包帯を巻いた横溝に連行されていく姿が映った。

小五郎「ったく、竜のヤツったらよォ!大金積まれて死んだフリしてたんだと!あんときヤツが口にした二人の探偵の名前も、ただのハッタリだったそうだ」

コナン,愛梨「ふーん……」

応接セットで平次とチェスをしていたコナンとそれを見ていた愛梨は、興味なさげに返事をした。

小五郎「そこまでして金が欲しいのかねぇ、情けない!」

と嘆く小五郎を、平次とコナンと愛梨が冷たい目で見る。
すると、デスクの電話が鳴った。

小五郎「はい、毛利探偵事務所。───え?CM出演?」

コナンと愛梨と平次が驚いて手を止める。

小五郎「で、どんなCMで……え?睡眠薬のCM? いつもどおりだから簡単でしょうって……ふざけんなァ!」

怒った小五郎は椅子から立ち上がり、すごい剣幕でまくし立てた。

小五郎「オレを誰だと思ってるんだ!いくらギャラを積まれたって───え?そんなに?」

出演料を聞かされた小五郎は表情がコロッと変わる。

小五郎「いやぁ、是非やらせていただきます!はい、はい!」

快諾する小五郎を見て、コナンと愛梨と平次は顔を見合わせた。

コナン「……やっぱりな」

平次「さすが眠りの小五郎や」

愛梨「さっきのおじさんはどこいったのさ」

三人は上機嫌で話す小五郎を尻目に、再びチェスを始めた。

あとがき→←54話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆうみん - よっかたあ、、次はどうんな話しかな、楽しみです (2016年7月21日 8時) (レス) id: ebf61ebbdb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さきっち | 作成日時:2016年7月19日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。