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ルフィとシャンクスの体が“覇王色の覇気”をまとっていく。その“覇気”は流れるように二人の武器へと集約されていく。
ルフィはコブシに、シャンクスは愛剣に───。
二人の動きは、まるでしめしあわせたかのようにリンクしていた。
ルフィ「おおおおおおおおおお〜〜〜!」
ルフィが叫ぶと、魔王は反撃のビームを放とうと瞳を光らせた。
しかし、それをさせない速さでルフィとシャンクスは魔王のシールドを破っていた。
『ルフィィィィ!!シャンクスゥゥゥ!!』
お願い、ウタを助けて───!
その思いで精一杯叫んだAの声は、ルフィにも───そしてシャンクスにも届いていた。
ルフィとシャンクスはその声を聞いてグッと体に力を入れると、叫びながら魔王の巨体に攻撃を突きさした。
二人の攻撃による衝撃が魔王の巨体をつらぬこうと、グングン体にめりこんでいく。
魔王はそうはさせまいと必死に耐えている。
しかし、ウタへの思いとAの強い願いを乗せた強者二人の同時攻撃が相手では勝ち目はない。
魔王は、ついに断末魔の叫び声をあげた。
魔王「ギャーーーー!!」
大量の音符となり、消滅していく魔王。その中心からウタの体が姿をあらわした。
行き場を失ったように、音符は次々とウタの体を離れていく。
ウタ「なんだ。あんたもさびしかったんだね。」
ウタがやさしい表情で“トットムジカ”の音符一つ一つに語りかけるようにつぶやいた。
***
『ルフィ!』
元の髪色瞳の色に戻ったAが水の翼を広げてルフィへと飛んでいくと、彼は両腕を広げた。
腕の中に飛び込んできた女をぎゅっと抱きしめる。
『ルフィ〜〜……!』
ルフィ「大丈夫だ。」
一瞬だけ、ルフィと重なるように現実の世界にいるシャンクスの姿が見えた。“見聞色の覇気”で、見えた光景はまさに一心同体で。
───ありがとう、シャンクス。
Aは笑みを浮かべながらルフィの胸へと頬を寄せた。
だが、なかなかウタウタの世界から出られないことに気づいてルフィから離れる。
ウソップ「なんでもどれないんだよォ!なんで!」
『どういうこと？』
ウソップの叫びを聞きながら、Aが周囲を見回す。
するとゴードンが呆然とつぶやく。
ゴードン「間に合わなかった……。“トットムジカ”の力に……わたしたちの心が飲みこまれたんだ……」
もはや打つ手はない。
そんな様子で、ゴードンは立ち尽くしていた。
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星空ブリキ - 今更コメント失礼します! ブリキはワンピースに興味があるかといえばそうではなかったのですが、ウタちゃんをYouTubeや紅白歌合戦などで見てると見たことはないのですが映画行きたいなって思う様になりまして、少しずつ見る様になりました(長くなるので次行きます (2023年1月10日 21時) (
レス) id: d2bad01efc (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - みりおんさん» ありがとうございます！本編も頑張りますね！ (2022年9月22日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
みりおん(プロフ) - フィルムレッドの小説お疲れ様でした！文章から映画館で見た場面が浮かび上がって、とても感動しました！！さきっちさんが書くルフィがカッコよくて推しになりました！また本編でも素敵なストーリーを楽しみにしてます！ (2022年9月22日 3時) (レス) @page16 id: 574f494a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2022年9月21日 1時
