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するとゴードンは、意を決したように語り出した。
ゴードン「ちがうんだ、ウタ。ウソなんだ。十二年前のあの夜、エレジアを滅ぼしたのは赤髪海賊団じゃなく、“トットムジカ”なんだ。」
ウタの目がピクリと動き、瞳に感情がゆらめいた。
ゴードン「すまなかった。今まで本当のことを言えなくて……。おぼえているだろうか？あの日にあったパーティーのことを。」
忘れられないつらい過去なのだろう。ゴードンはその日のことを詳細に語る。
ゴードン「お前がシャンクスについて行くことを知った音楽院の人たちは、最後の機会とつぎつぎと歌わせた。せっかくの機会だ、国民に聴かせようと、お前の歌声を国中に聞こえるようにした。……それがいけなかったのだろう。」
ゴードンはここで一息つき、話をつづけた。
ゴードン「その歌声は城の地下に封じ込められていた楽譜を招きよせてしまったようなのだ。」
その日、城の地下深くにあるはずの楽譜が、まるで自らの意志があるかのように地下から這いだし、ウタの前に姿をあらわした。
ゴードン「その楽譜、“トットムジカ”は、いつの間にかお前のそばに近づき、いざなった。“ウタウタの実”の能力で自由になるために。楽譜の封印をといた魔王は、小さなお前を取りこみ、この国の人々にその力をふるいはじめた。」
ゴードンはあの日の出来事を話して教えてくれた。
それはAがシャンクスに教えてもらったことと一緒だった。
ゴードンの話を聞き終えたルフィは、ウタにむかって叫んだ。
ルフィ「ウタ!聞いたろ!やっぱりシャンクスは───」
飛び上がってウタのもとへ近づくルフィ。
ウタはそんなルフィに手を差しだした。Aは素早く水の翼を広げて飛び上がった。ルフィの表情が明るくなる。しかし───。
ルフィ「!?Aーーー!!」
ウタ「!」
地上から吹きあげられた無数の音符ミサイルが、ルフィを庇ったAの体に着弾した。ウタの目が見開かれる。
『かはッ!!』
肺の空気をすべて吐き出したAが苦悶の表情になる。
気が抜けた瞬間に、水の翼が消えてしまい落下するAをルフィは慌てて追いかけた。
ルフィ「おい、A!大丈夫か!?」
抱き寄せて横抱きに抱えると、地面に着地する。
Aはルフィの腕の中でむさぼるように空気を吸い、息を整えた。
ウタもそこへ降りてくる。
「A!」Aの名前を呼んでいたルフィがそれに気づいて顔をあげると、ウタを見てハッと何かに気がついた。
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巫缶 - 歌姫VS歌姫…ニヤニヤが止まりません…更新好きなとき頑張って下さい！ (2022年9月20日 22時) (
レス) id: 926dc0c43f (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 時雨さん» ですよね！？小説ではスペードって書いてあったのでそのまま書いてしまいました……(泣)ありがとうございます！ (2022年9月19日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 琳さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月19日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - さくにょさん» うわぁ〜！ありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月19日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - chiiinoさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月19日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2022年9月15日 16時
