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ゴードン「わたしはそんなウタをはげますように、彼女を世界一の歌い手にするため育ててきた。」
そう語りながら、ゴードンはウタとすごした日々を思い出しているようだった。
ゴードン「あの子の歌声はまさに天からの贈り物だった。人々を幸せにし、世界を平和でつつむ力を持っていた。」
ゴードンが語りつづけている一方で、ルフィは聖堂にあった石の上に手ごろな大きさの四角い材木をバランスよく置くことに集中していた。少しずつ積み上げては「見ろA!」とAの服を引っ張る。
ゴードン「あのッ!聞いているかね？」
思わずゴードンがそう聞くと、ルフィの言葉に『はいはい。』と雑に返事をしていたAがすまなそうに眉を下げて話をうながした。
『すいません。続けてください。』
その時、頭をかいていたベポが、自分が着ていた派手な電飾服のスイッチを押してしまったらしい。場にそぐわない派手なレーザー光線が周囲にふりまかれる。
話の腰を折るなとばかりに、ローとバルトロメオはベポをにらみつけた。
ベポ「すんません。」
ベポは急いでスイッチを切ると、反省したようにガクッとうなだれた。
話が中断してしまった。
場を取りなすように、バルトロメオが発言する。
バルトロメオ「ともかく、ウタが今のルフィ先輩とA先輩を知らないってことは本当みたいだべ。」
ゴードンは再び語りはじめた。
ゴードン「問題は、いつ、どうやって彼女のすばらしい歌を世界に届けるかだった。彼女は外の世界をほとんど知らずに育ったから。あァ、だがAさん、君の歌はかかさず聞いていたよ。だが、そのタイミングは意外な形で訪れた。」
世界に歌を届けるチャンスを得た。それは喜ばしいはずのできごとなのだが、ゴードンはどこかつらそうな表情に見える。
ゴードン「二年ほど前、彼女は偶然拾ったんだ。流れ着いた新種の映像電伝虫を。」
その映像電伝虫は、世界中に自分の声を発信できる特殊な個体だった。
ゴードン「ウタは解き放たれたように、自分の歌声を外にむけて発信するようになった。彼女の声はファンを魅了し、まるで世界をおおいつくすように、瞬く間に広まっていった。」
ウタは特殊な電伝虫を使い、世界中のファンと交流していった。
彼女によせられる感謝や賞賛の数々。それらを聞くうちにウタは、自分が世界中の人の生きる希望になっていると感じるようになっていった。
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巫缶 - 歌姫VS歌姫…ニヤニヤが止まりません…更新好きなとき頑張って下さい！ (2022年9月20日 22時) (
レス) id: 926dc0c43f (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 時雨さん» ですよね！？小説ではスペードって書いてあったのでそのまま書いてしまいました……(泣)ありがとうございます！ (2022年9月19日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 琳さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月19日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - さくにょさん» うわぁ〜！ありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月19日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - chiiinoさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月19日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2022年9月15日 16時
