新時代 ページ3
石造りの廃墟に植物が生いしげる美しい音楽の島、エレジア。
大海原にぽっかりとうかぶそのエレジアに、今日はたくさんの人が集まっていた。
見上げると吸いこまれるような青空。人々はその空に負けないほど晴れやかな表情で、同じところをめざして行列を作っていた。
行列のたどりつく先は、海に飛びだす形で作られた大きなライブ会場だ。
今日はここで、世界中にファンをもつ歌姫であるウタがライブを開くのだ。
数万人の観衆の中には、海軍や海賊たちの姿もあった。
そんな超満員の会場の一角で、やけにさわがしい一団があった。世界中にその名をとどろかせる海賊団、麦わらの一味だ。
彼らは仕切られた区画の中でライブを楽しめるボックス席にいた。
ステージと客席は海でへだてられ、ステージ近くの海には小島のようなものがいくつかうかんでいる。その小島の一つ一つがボックス席になっているのだ。
ボックス席には、バーベキューセットも用意されている。サンジとゾロがケンカし合う中、夢中でお肉を頬張る麦わら船長の傍にいつも一緒の舞姫の姿はない。その相棒もいなかった。
ルフィ「なぁ……Aとカナは？」
ナミ「そう言えばいないわね……。ライブ会場に入った瞬間いなくなったし。」
ルフィ「ふーん。」
ルフィは肉を噛みちぎった。
その頃、ステージ裏で身を隠すように隠れていたのは毛先がピンク色の銀髪を靡かせた端麗な顔つきの少女と、金髪の同じく端麗な顔立ちの少女だった。
カナ「とりあえず、バンドの奴らには言っといたよ。」
『サンキュー。』
麦わらの一味の歌姫であり、船長───ルフィの女であるルーシェ・Aと音楽家であるカルティス・カナ。彼女たちは今"ウタ"のライブが開幕されるのをひたすら待っていた。
カナ「でもまさか、Aがこんな依頼を受けるなんて……しかもルフィにも内緒で。」
『だって…………』
急にステージの方の照明が消えた。わあっと盛り上がる歓声を聞きながら、Aはステージへと姿を現した少女を見つめる。
『まさかウタだとは思わなかったんだもん……』
カナ「幼なじみ…だっけ？」
『…………』
Aはカナからの問いかけにただ静かに頷いた。
ウタ───彼女とはもう会うことは二度とないと思っていた。シャンクスが彼女とは会えない、と言ったその時からずっと。
幼少期、フーシャ村へとやってきた赤髪海賊団と共にやってきた一歳年上の少女。
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巫缶 - 歌姫VS歌姫…ニヤニヤが止まりません…更新好きなとき頑張って下さい！ (2022年9月20日 22時) (
レス) id: 926dc0c43f (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 時雨さん» ですよね！？小説ではスペードって書いてあったのでそのまま書いてしまいました……(泣)ありがとうございます！ (2022年9月19日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 琳さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月19日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - さくにょさん» うわぁ〜！ありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月19日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - chiiinoさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月19日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2022年9月15日 16時
