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海賊たちの歓声を遠くに聞きながら、サニー号が運河をすべっていた。
しかし周りは船の大渋滞。なかなか前へ進むことができない。
島の中心部ではよく聞こえたドナルドの声も、ここまではなかなか届かない。
ルフィ「おい急げ!何か言ってるぞ!げふっ!」
げっぷをしながら、あせったようにルフィが言う。屋台の食べ物をたらふく食べたのだろう。彼の体はパンパンにふくらんでいた。
チョッパー「大遅刻じゃんか!」
カナ「やばいよ〜!」
ルフィ同様、体をパンパンにふくらませたチョッパーとカナもあせっている。
そんな三人に対し、ナミがぴしゃりと言う。
ナミ「あんたたちのせいでしょ!宝探しの準備だけって言ったのに……。何お腹いっぱい食べてきてんの!」
ルフィ,カナ「げふ!」
ルフィとカナが返事がわりにげっぷをする。
しかしよく見ると、ナミの周りには大きなアイスクリームと、山ほどの買い物袋がある。隣にいるAの手にもアイスクリームとその買い物袋はあった。
ウソップ「って、お前もな!」
それを見たウソップが即座にツッコんだ。
ルフィ,チョッパー,カナ「げふっ!」
そうだそうだ、というように、ルフィとチョッパーとカナのげっぷがハモった。
『汚いなぁ〜。お前、こっち寄んなよ。』
カナ「カナだけ!?ルフィは!?」
『ルフィはいいよ、別に。お前は寄るな。』
カナ「相変わらずの贔屓!」
ぎゃあぎゃあと言い合うAとカナ。
そんな二人の服装はというと、Aは黒色のオフショルダーにナミと色違いで白色のオーバーオール。そしてレースアップショートブーツ。
カナは、白地にバラの花がちりばめられている大正ロマン風の巫女さんのような格好で、赤色のスカートを着て膝までのブーツを履いていた。
『……にしても、この盛りあがり……これは本物みたいね。』
辺りを見回しながらそう言うAの言葉に、ルフィが身を起こして後ろからAに抱き着く。
ルフィ「ああ!楽しみだな!」
Aの顔を覗き込んで「しししし!」と笑うルフィにAは微笑を浮かべた。
さっきまでパンパンだった体は既にほっそりとし、いつもの体型にもどっていた。いまだにAに対してぎゃあぎゃあと言っているカナも元の体型にもどっている。
それを見たチョッパーが、まだパンパンなままの自分のお腹を押さえ、いつ食べ物を消化したの？と言わんばかりにおどろいている。
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さきっち(プロフ) - ベルモットさん» この続編にアニメシリーズのURLを載せていますよ。2年後からですが…。お楽しみいただけたら幸いです (2021年1月12日 18時) (
レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - もし、よろしければアニメシリーズの方も投稿なさる事もあり得ますか？ご投稿なさった場合は読みに行きたいと思っています。 (2021年1月12日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - こんにちは、ストロングワールド編から、読み始めました。文章の繊細さ、語彙力の高さなど、尊敬したい部分がいっぱいでした。楽しく読ませて頂きました。 (2021年1月12日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - Mさん» 普通の原作沿いも最近書きたいなぁと思っております！コメントありがとうございます！！ (2020年8月18日 20時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 人見知りのヌーさん» そうなんですか！？初コメが私なんかの作品でよろしいのでしょうか……？(汗)頑張ります！！ (2020年8月18日 20時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2020年7月13日 1時
