全力の大激突! ページ49
『ルフィ!』
バレットの平手打ちで飛ばされたルフィは、ピンボールのようにガレキの山を飛びはねていた。
ルフィ「どわああああああ!」
最後に「ボヨン!」と大きく跳ねたルフィは、空気を蹴って体勢を立てなおす。
ルフィ「クソッ!やっぱ強ェ!このままじゃ勝てねェ……!だったら……!」
何かを思いついたルフィ。
一方のバレットは、Aやローたちを見ていた。
バレット「貴様ら……くだらねえ組みあわせだがちょうどいい……。海軍も海賊も、おれにたてつくすべての存在を一人残らず殺す!それが、ロジャーですら成しえなかった世界最強の証だ!」
そう言ってパンチを繰りだすバレット。
ロー「散れ!」
ローが叫び、それぞれがバレットのパンチを避ける。
バレット「
『やってみろよ!!』
バレットを睨んだAが、魔力を高める。Aの体から沸き上がった魔力の塊───水の竜がバレットへと迫った。バレットがその水をつき破ってAをはじき飛ばす。
『うわぁぁ!』
サボ「A!」
体勢を崩したAをサボが抱きかかえて受けとめた。
サボ「大丈夫か!?」
『う、うん。』
ロー「麦わら屋と舞姫屋につづけ!おれの能力の発動が合図だ!」
ローの指示を聞いたサボは、Aを庇いながら次の攻撃に備えつつ叫んだ。
サボ「任せたぞ!ルフィとAの友だち!」
ロー「……!友だちじゃねェ!」
去っていくサボにそう言うローの声を聞きながらAは並走するサボを見る。
『わかってて言ってる?』
サボ「ん?何がだ?」
笑顔のサボに何も言う気をなくして、Aはただ黙って首を横に振った。
その時、クロコダイルと作戦を確認するローの背後を、何かが高速で駆けぬけた。
それは、Aを傷つけられて我を忘れるハンコックだった。
ローが、思わず声をかける。
ロー「おいっ!」
ハンコック「よくもわらわの愛しき人を!許さぬ!許さぬぞォォ!!」
ロー「ちっ!どいつもこいつも!」
グングン加速してバレットに向かうハンコックを見て、ローが舌打ちする。
作戦も何もあったものではないが、このままやるしかない。
サボはハンコックの姿をチラリと確認して水の翼を広げて隣を飛ぶAを見た。
サボ「えらく気に入られてるみたいだが……何かしたのか?」
『ノーコメントで……』
実際の所自分の何がハンコックをあそこまで動かしているのかAもわからないのだ。
302人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さきっち(プロフ) - ベルモットさん» この続編にアニメシリーズのURLを載せていますよ。2年後からですが…。お楽しみいただけたら幸いです (2021年1月12日 18時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - もし、よろしければアニメシリーズの方も投稿なさる事もあり得ますか?ご投稿なさった場合は読みに行きたいと思っています。 (2021年1月12日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - こんにちは、ストロングワールド編から、読み始めました。文章の繊細さ、語彙力の高さなど、尊敬したい部分がいっぱいでした。楽しく読ませて頂きました。 (2021年1月12日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - Mさん» 普通の原作沿いも最近書きたいなぁと思っております!コメントありがとうございます!! (2020年8月18日 20時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 人見知りのヌーさん» そうなんですか!?初コメが私なんかの作品でよろしいのでしょうか……?(汗)頑張ります!! (2020年8月18日 20時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さきっち | 作成日時:2020年7月13日 1時