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スモーカーとローはそんな二人の様子に戸惑い、サボとハンコックはうれしそうだった。
ルフィ「細かいことはトラ男にまかせる!おれはとにかく……」
そう言ってルフィは背後を仰ぎみた。そしてコブシを「ボキボキッ」と鳴らす。
ルフィ「あいつに勝ちてェ!」
ルフィの力強い言葉に、サボとAは顔を見あわせて「ニッ」と笑った。スモーカーも腹をくくったようだ。
スモーカー「クソ……!!上等だ!」
ハンコック「A……!わらわはどこへでもついてゆきます。」
うっとりと言い切るハンコック。その足元には踏まれたバギーが目を回している。
ロー「迷っている時間はねェか……」
ローが言うと、ルフィがパシッと右手のコブシを左手で受けとめてみんなをまとめるようにかけ声をあげた。
ルフィ「いくぞ!!」
そんなルフィのはるか後方の岩山の上には、ギラリと目を光らせるルッチの姿があった。
標的は海賊王の宝。手に入れるには何をすべきかを、じっと考えているのだ。
そんなルッチの視線の先で、思いたったらすぐ行動に移すルフィは、“ギア
ロー「待て!麦わら屋!」
ローの呼び止める声を無視してルフィは地面を蹴って飛びあがる。
『ルフィ!』
ルフィ「バレットぉぉぉぉぉぉぉ!!」
作戦など一切聞かず飛びだしていったルフィを見て、ローはあきれ顔だ。
ロー「あのバカ!本当に何も聞かねェとは……」
『まぁ、それがルフィだから。』
スモーカー「で……どうすんだ。」
もう慣れたAはただ愛しい男の行動に笑うだけだった。
スモーカーは軍人らしく、すぐに作戦内容を確認した。
ロー「厄介なのはヤツの異常な“覇気”だ。だがおれの能力で、一瞬ヤツの“覇気”にスキマを作る。お前らはそこを攻撃してヤツの体を削れ。」
サボ「そのあとはどうするんだ？」
サボの質問に、ローが答える。
ロー「操れるものが減りゃあ攻撃力も弱まる。再び取りこむ前に全員で一気にトドメを刺す。隙は一度しか作れねェ。」
スモーカー「何が悲しくてこんなバカどもと……」
スモーカーの視線の先には、再びバレットに挑み、叩きおとされるルフィの姿があった。
スモーカー「あのバカ……学習能力がねェのか!」
『まったく、ルフィってば……』
顔をしかめながら舌打ちするスモーカーに、Aは腰に片手を当てながら仕方ないと笑う。
シャランッと綺麗な音をたてたブレスレットに、Aはさらに笑みを深めたのだった。
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さきっち(プロフ) - ベルモットさん» この続編にアニメシリーズのURLを載せていますよ。2年後からですが…。お楽しみいただけたら幸いです (2021年1月12日 18時) (
レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - もし、よろしければアニメシリーズの方も投稿なさる事もあり得ますか？ご投稿なさった場合は読みに行きたいと思っています。 (2021年1月12日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - こんにちは、ストロングワールド編から、読み始めました。文章の繊細さ、語彙力の高さなど、尊敬したい部分がいっぱいでした。楽しく読ませて頂きました。 (2021年1月12日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - Mさん» 普通の原作沿いも最近書きたいなぁと思っております！コメントありがとうございます！！ (2020年8月18日 20時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 人見知りのヌーさん» そうなんですか！？初コメが私なんかの作品でよろしいのでしょうか……？(汗)頑張ります！！ (2020年8月18日 20時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2020年7月13日 1時
