お前はまだ…… ページ42
ザッザッザッザ……という足音と、リズミカルで心地のいい揺れでAは意識を取りもどした。
さっきよりもだいぶ体が楽になっている。
薄く目を開けると、頼もしい仲間の姿が目に入った。
『チョッパー……？ブルック……？』
チョッパー「A!良かった、気がついたんだな!」
ブルック「ヨホホ!お体の調子はどうですか？Aさん。」
『ん……魔力は回復してるよ。』
手をグーパーと開いたり閉じたりする。
そして視線を隣へと移した。
『ルフィは……？』
チョッパー「まだ目を覚まさないんだ。」
その時、Aの声に反応したのかルフィのまぶたがピクリと動いた。
ゆっくりと目が開けられ、ルフィの目がAをとらえる。
ルフィ「A……？」
『ルフィ……』
チョッパー「ルフィ!気がついたか!ボロボロのウソップとカナが瀕死のお前とAを連れて倒れてたんだ!」
チョッパーに言われてルフィとAがブルックの背に目をやると、ボロ雑巾のようになったウソップとカナの姿があった。
チョッパー「一体何があったんだよ!?おれたち聞いたんだ……このままだとこの島にバスターコールがきちまう……。あいつ、でっかくなってムチャクチャな強さで暴れてるし、みんなともまだ連絡が取れねェし……」
不安そうなチョッパーの背中から、ルフィが声をかけた。
ルフィ「ありがとう、チョッパー。もう大丈夫だ。」
チョッパー「え？でもルフィ……」
ルフィ「お前らはサニー号にもどっててくれ。」
地面におりたルフィは、少しふらつきながらも仲間たちを安心させるように言った。
ルフィ「心配すんな、大丈夫だ。A、大丈夫か？痛ェとこねェか？」
チョッパーの背中からおろしてあげながらルフィが問いかけると、Aはしっかりと自分の足で地面に立って、手をグーパーさせた。そしてニコッとルフィに笑いかける。
『うん、もう大丈夫。行けるよ、ルフィ。』
ルフィが安堵の息をついた。
そのとき、ブルックの背中からウソップがか細い声を出した。
ウソップ「……ル……ルブィ……A……」
チョッパー「ウソップ!」
チョッパーがおどろきの声をあげた。ウソップはまだ、しゃべれるような状態ではないのだ。現にカナはぐったりとブルックに体を預けている。感じ取れる魔力の弱さに、Aは眉を寄せた。
ウソップはブルックの背中から降り、その場に崩れおちた。
ウソップ「ハァ……ハァ……ルブィ……A……ゲホッ。」
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さきっち(プロフ) - ベルモットさん» この続編にアニメシリーズのURLを載せていますよ。2年後からですが…。お楽しみいただけたら幸いです (2021年1月12日 18時) (
レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - もし、よろしければアニメシリーズの方も投稿なさる事もあり得ますか？ご投稿なさった場合は読みに行きたいと思っています。 (2021年1月12日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - こんにちは、ストロングワールド編から、読み始めました。文章の繊細さ、語彙力の高さなど、尊敬したい部分がいっぱいでした。楽しく読ませて頂きました。 (2021年1月12日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - Mさん» 普通の原作沿いも最近書きたいなぁと思っております！コメントありがとうございます！！ (2020年8月18日 20時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 人見知りのヌーさん» そうなんですか！？初コメが私なんかの作品でよろしいのでしょうか……？(汗)頑張ります！！ (2020年8月18日 20時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2020年7月13日 1時
