【ルフィ】麦わらの歌姫-６- 【ONE PIECE】【映画沿い】 (ページ1)

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フランキー「驚いた……!おめェ、もしかしてレイズ・マックスか!」

ルフィ「？だれだ。」
カナ「だれそれ。」

「知らねェのか……？」フランキーはルフィとカナにいった。「レイズ・マックス!ただの一度として負けたことのない伝説のギャンブラー!おれがガキのころ、あこがれだった大スター(・・・・)だぜ!」
フランキーが子どものころというと、ルフィとカナは生まれていたかも微妙だ。

マックス「たしかに、おれはレイズ・マックス。負け知らずのギャンブラー……バツ二(・・・)だがな。」

フランキー「人生のギャンブルには負けていたのか……」

カナ「二回って逆にすごくない……？」

離婚歴二回。フランキーとカナは、つい冷静にツッコミを入れてしまった。

マックス「おれはスターの座を捨て、家族に捨てられ、革命軍に身を投じ……」

フランキー「いきなりだな……って、革命軍？」

マックス「だが、もう革命軍も関係ねェ。」

カナ「関係ねェのかよ。」

マックス「おれは、このグラン・テゾーロで大勝負をしかけて……惨敗した。ギャンブルに負けた時点でレイズ・マックスは死んだのさ。」

あの褐色プリ尻(ケツ)おねーちゃんめ、とかなんとかブチブチ愚痴る。かつての大スターのカリスマ性は色あせてしまった。
ようするに……カジノで負けた者は借金返済のために働かされるが、それを拒否したり、従わなかった者は、見せしめに、この黄金の牢獄(ゴールドプリズン)に落とされるらしい。

ルフィ「早くゾロを助けにいかねェと……Aも心配だし。なァ？どっかに出口ないのか。」

ルフィは囚人たちにたずねた。
どこにも出口はない。おまえも死ぬしかない。そんな絶望ばかりの返事がもどった。

ルフィ「じゃあ壁、壊す!船のなかなら、どっかに出るだろ!ゴムゴムのォ～～～。」

すると囚人たちは、あわててルフィをとめた。
強い衝撃をあたえれば、たちまちテゾーロにバレる。脱獄を試みれば即処刑すると告げられているのだった。

マックス「だいたい、その腕でどうする気だ。」

マックスがいった。ルフィの両腕は、黄金に変えられてしまっていた。

ルフィ「腕がダメなら、頭がある!ゴムゴムのォ～～～。」

「聞けェ!麦わら坊主!」マックスが叫んだ。「……あきらめろ!どのみち体についた金をとらねェかぎり、テゾーロには勝てねェ!」

ルフィ「じゃあ、この金をとる!なにか方法ねーのか!」

ルフィがいいかえした。すると囚人たちは、みな黙りこんでしまった。