【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? 純黒の悪夢 (ページ6)

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6話ページ6

コナン「このスマートフォンが完全に壊れるほどの衝撃を受けてるし……これを見ろよ。車のフロントガラスの破片だ」

そういって、ベンチに落ちていたガラスの破片を手に取って見せた。

哀「運転中に頭をぶつけたってこと？」

愛梨「その車、わりと古い車種だろうね。最近の車はガラスが飛び散らないようにフィルムが挟んであるから……」

コナンが指を動かすと、粒上になったガラスの破片がキラリと光る。
愛梨はハンカチを取り出し、コナンの手にあるガラスの破片を包んでポケットにしまった。

コナン「それに、彼女の体から微かにガソリンの臭いもする」

哀「あ、ホントだ」

女に近づいてクンクンと臭いを嗅ぐ灰原の横で、コナンと愛梨は考えに沈んだ。

──ガソリンの臭い、車のフロントガラスの破片、頭の傷、完全に壊れたスマホ……。

(もしかしたら、昨日の大規模停電と何か関係が……)

愛梨「お姉さん。他に何か持ってない？」

愛梨がたずねると、女は「え？」と自分の両手を見た。

「他って言われても……」

コナン「たとえばポケットの中とか」

女はタイトスカートにポケットがついてるのを確認すると、立ち上がって左右のポケットに手を入れた。

「これは……？」

左ポケットに入っていたカードの束を取り出し、不思議そうにまじまじとカードを見つめる。

愛梨「お姉さん、見せて」

愛梨が受け取ったカードの束を見た灰原は「なあに？それ……」と首をかしげた。

愛梨「単語手帳みたいだけど……カードに半透明の色がついてる……」

手のひらサイズの単語帳の表紙をめくると、五色の透明カードを現れた。

コナン「白、橙、青、緑、赤……何のカードだろう……」

女は愛梨が持っている単語帳を不安そうに見つめた。
すると、

元太「お～い!コナーン!愛梨ー!灰原～!」

チケットを持った子どもたちが走ってきた。
その後ろで息を切らしてフラフラと走る阿笠博士もいる。

歩美「3人の分のチケットも買ってきたよ～!」

光彦「早く乗りに行きましょうよ～!」

コナンは走ってくる子どもたちを見て顔をしかめる。

コナン「ヤベッ、厄介なのが戻ってきた……」
愛梨「最悪……」

元太「何やってんだよ三人とも」

元太の後ろからやってきた光彦は「あれ？」とベンチに座っている女に気づいた。

光彦「誰ですか？その女の人」

女を見た歩美が「うわ～っ!」と声を上げた。

歩美「お姉さんの目、右と左で色が違う!キレ～イ……」

元太「偽物の目を入れてんのか？」