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38話 ページ38

赤井「だが直接的な攻撃を仕掛けてきたということは、爆弾の解除に成功したってことだ」

コナン「あとはヤツらをどうやって……」

コナンと愛梨が考えていると、

「そのライフルは飾りですか?」

頭上で安室の声がした。
見上げると、上の通路からライフルバッグを持った安室が顔をのぞかせている。

愛梨「透さん!」

安室「反撃の方法はないのか?FBI」

安室に訊かれて、赤井は持っていたライフルを見た。

赤井「あるにはあるが、暗視スコープがオシャカになってしまって、使えるのは予備で持っていたこのスコープのみ。これじゃ、闇夜のどデカい鉄のカラスは落とせんよ」

コナン「暗視スコープがあればやれるの?」

コナンが訊くと、赤井は「ああ」とうなずいた。

愛梨「でもどうやって?」

赤井「ローターの結合部を狙えばおそらく……」

愛梨「結合部なんて見えた……?」

赤井「正面に向き合っては無理だ」

赤井は再び上空を見上げた。

赤井「なんとかヤツの姿勢を崩し、なおかつローター周辺を五秒照らすことができれば……」

コナン「照らすことはできそうだけど……」

コナンと愛梨はどこでもボール射出ベルトのバックルに手を当てた。
花火ボールを使えば、照らすことは可能だ。
でも───。

愛梨「大体の形がわからないと、ローター周辺には……」

そのとき、再び銃声がした。
軍用ヘリの機関銃が火を噴き、観覧車の車軸に銃弾の雨が降り注ぐ。
コナンと愛梨と赤井は顔を見合わせた。

コナン「まさかヤツら、車軸の爆弾を爆発させて───」

愛梨「この観覧車ごと崩壊させるつもり!?」

上の通路にいた安室はしゃがみ込み、取り外して持ってきた起爆装置と爆弾を見つめた。

安室「マズイ……車軸にはまだ半分爆弾が残ってる……!」





暗闇の中でどんどん高度を下げたヘリは、車軸のある観覧車の中心に向けて機関銃を乱射した。

キャンティ「キャハハハ!撃て撃て撃て〜〜〜!!」

子どものようにはしゃぐキャンティの横で、機関銃を撃っていたコルンはムッと口を曲げた。
車軸に仕掛けた爆弾になかなか当たらないのだ。

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わー(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます!頑張って下さい☆ (2016年6月15日 20時) (レス) id: e537cda21d (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2016年6月1日 16時) (レス) id: cf1f663820 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めっちゃおもしろーい!!最新まってます。 (2016年5月23日 20時) (レス) id: 979ecbcb37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなゆな(プロフ) - とっても面白いですく更新頑張ってください! (2016年5月14日 21時) (レス) id: 9e60c586da (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2016年4月19日 21時

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