37話 ページ37
園子「やっぱりダメ……みんなが使ってて繋がりにくくなってるみたい」
蘭「そう……」
蘭は再び観覧車を見た。
蘭「あの子たち、大丈夫かな……」
風見を置いたコナンと愛梨は通路を走り、階段を駆け上がった。
とたんに機関銃の銃弾が追いかけてきた。
コナンと愛梨は銃弾に追われるように走った。
床に弾丸が突き刺さり破片が飛び散る。
愛梨「きゃああっっ!!」
コナン「A!!」
倒れ込んだ愛梨をコナンが庇いそのまま床を転がり、機械の陰に滑り込んだ。
愛梨が床に落ちたコナンのメガネに手を伸ばそうとした瞬間、銃弾が襲いメガネが砕け散った。
愛梨「あ!新一のメガネが……!!」
コナン「クソォ……動いたらすぐに狙われる。このままじゃ何もできねェぞ……」
ウォッカのパソコンに表示された前方監視赤外線装置の映像に、観覧車内部を高速で移動する白い人影が現れた。
一見人間とは思えぬほどの速さと動きで観覧車の下の方を横切っていく。
ウォッカ「この動き、このフォルム……間違いねぇ!キュラソーだ!!」
コルンはキュラソーらしき人影に照準を合わせ、機関銃を乱射した。
再びガガガガ……と甲高い銃声が響いて、柱の陰に身を潜めていた赤井は腰を上げた。
赤井「攻撃が一箇所に集中している……!」
さっきまで観覧車のあちこちをランダムに攻撃していたのに、今は一箇所を集中的に狙っている。
誰かが狙われている───。
機械の陰に隠れたコナンと愛梨は、一箇所に集中する銃声を聞いて直感した。
(動くなら今だ)
コナン「立てるか?A」
愛梨「うん」
コナンは愛梨に手を貸し立ち上がり、階段に向かって走り出した。
銃声がピタリとやんだ。
観覧車のあちこちで煙が上がる中、通路を走ってきたコナンと愛梨は立ち止まって「赤井さーん!安室さーん!」と大声で呼びかけた。
「こっちだ」
上から声がして振り仰ぐと、通路に赤井が立っていた。
コナンと愛梨は銃弾を受けてゆがんで外れてしまった階段を上り、通路にジャンプした。
赤井「ケガはないか?ボウヤたち」
コナン「うん」
愛梨「大丈夫」
赤井「隠れるんだ。まだローター音が聞こえる」
赤井は柱の陰に立つと、ライフルのねじを外しながら崩れ落ちた壁越しに上空を見上げた。
ローター音は聞こえるが、この暗闇ではヘリの姿は見えない。
愛梨「透さんは?」
赤井「わからん」
赤井は壊れた暗視スコープを外して投げ捨てると、ノーマルスコープを取りつけた。
190人がお気に入り
「名探偵コナン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わー(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます!頑張って下さい☆ (2016年6月15日 20時) (レス) id: e537cda21d (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2016年6月1日 16時) (レス) id: cf1f663820 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めっちゃおもしろーい!!最新まってます。 (2016年5月23日 20時) (レス) id: 979ecbcb37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなゆな(プロフ) - とっても面白いですく更新頑張ってください! (2016年5月14日 21時) (レス) id: 9e60c586da (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さきっち | 作成日時:2016年4月19日 21時