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20話 ページ20

後部座席に乗っていたジェイムズはシートに手をついて身を乗り出した。

ジェイムズ「彼女が持っていたのかい?」

コナンと愛梨は「うん」とうなずいた。

愛梨「ベンチに放置していったんで、預かってたんだ。今、博士に頼んで直してもらってるよ」

キャメル「それならFBI本部に送って解析した方が……」

ジェイムズ「そうだな」

キャメルとジェイムズが言うと、コナンは「待って!」と叫んだ。

コナン「博士はもうすぐ復元できるって言ってたから、このまま進めてもらった方が早いよ!」

ジェイムズがうむ、とうなずく。

ジェイムズ「では、解析できしだい教えてほしい。どこまでの情報が漏洩したのか一刻も早く把握しなければ、世界中がパニックに陥る……」

後部座席の窓にジェイムズの険しい横顔が映る。
世界中がパニックに陥るほどの情報とは一体どんなものなのか……?

愛梨「世界中って……どんなデータが盗まれたの?」

愛梨がたずねると、ジョディが口を開いた。

ジョディ「ノンオフィシャルカバー……」

その言葉を聞いたとたん───コナンと愛梨の心臓が凍り付いた。
Non Official Cover───通称ノック。

コナン「それって……」

ジョディ「そう……ノックリストよ」

キャメル「警察庁がつかんでいる世界中のスパイのリストだ」

ジョディに続いてキャメルが言うと、コナンと愛梨は険しい顔でうつむいた。

愛梨「ってことは……組織に潜入しているスパイが全員殺される───」

二人の頭にまっさきに浮かんだのは───水無怜奈と安室透だった。

ジェイムズ「それだけではない」

ジェイムズの言葉に、ハッと顔を上げた。

ジェイムズ「各国に散らばるスパイが組織によって公開されたら、世界中の諜報機関が崩壊するかもしれん」

コナン「それって、ヤツらが諜報戦争の要を握ったってことなんじゃ……」

コナンが言うと、ジェイムズの顔が一層険しくなった。

ジェイムズ「そう。となると、今回の三権の暗殺は単なる始まりに過ぎんかもしれん……」

車内に重苦しい空気が流れて、ジェイムズ以外の四人は奥歯を噛み締めてうつむいた。
ノックリストの情報がどこまでヤツらに漏れたのかわからない。
もしすでに暗殺された諜報部員意外の情報が全てヤツらに渡っていたら、ジェイムズが言うとおり世界中がパニックになる───。
解析を急がなければ───コナンと愛梨は女のスマホに盗まれた情報が残っていることを願った。

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わー(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます!頑張って下さい☆ (2016年6月15日 20時) (レス) id: e537cda21d (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2016年6月1日 16時) (レス) id: cf1f663820 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めっちゃおもしろーい!!最新まってます。 (2016年5月23日 20時) (レス) id: 979ecbcb37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなゆな(プロフ) - とっても面白いですく更新頑張ってください! (2016年5月14日 21時) (レス) id: 9e60c586da (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2016年4月19日 21時

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