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14話 ページ14

コナン「間違いないのか?彼女がヤツらの仲間っていうのは」

コナンが確認すると、灰原は真剣な面持ちでうなずいた。

哀「絶対にそうとは言えないけど……でも、あなたたちも感じたでしょ?」

三本のダーツの矢を全て的の中央の小さな円に命中させ、落下する元太を飛び降りて空中でキャッチする───そんなことができる人間はめったにいない。
いるとすれば……。

哀「それに、あの女の右目。今思えば、作り物のよう……」

女の黒い瞳を思い浮かべた灰原の背中に、ぞくりと悪寒が走る。
作り物のような右目───灰原の言葉を聞いて、コナンと愛梨はハッとした。

愛梨「作り物のようって、まさか!」

哀「そう。あなたたちが言う……黒ずくめの組織のナンバー2、ラム……」

コナンと愛梨は、以前、水無怜奈から赤井秀一に届いたメールを思い出した。
彼女が送ったメールに書かれた<RUM>の三文字。
ヤツらのコードネームだ。
赤井が組織にいた頃、ニ、三度名前を耳にしたという、組織のボスの側近。
灰原も会ったことはないが、噂を耳にしたことがあるという人物───。

哀「彼女がラムだったとしたら、本当に記憶喪失なのか怪しいわ」

コナン「確か……ラムは性別、年齢共に不明だったな」

コナンが言うと、灰原は「ええ」とうなずいた。

哀「組織にいた頃、噂で耳にした人物は屈強な大男、女のような男、年老いた老人など十人十色。そして、何かの事故で目を負傷し、左右どちらかの眼球が義眼。あの女の目がオッドアイではなく、義眼だったとしたら……」

前かがみになった灰原は胸の前で両手を組んだ。
その手が微かに震えている。

愛梨「なるほど……記憶喪失も芝居ってわけね。だけどなんで、私たちに近づくのにそんな芝居をする必要があるの?」

ベンチの前に立っているコナンの横に並び見ると、灰原は「そ、それは……」と顔を上げた。

コナン「確かに彼女の身体能力を見れば、組織の人間として警戒すべきだけど……もし本当に記憶喪失だったとしたら、そいつは逆に───」

哀「ダメよ!絶対に記憶を戻してはダメ!!」

灰原は立ち上がって、コナンと愛梨に詰め寄った。

哀「まさかあなたたち、あの女の記憶が戻ったら組織の情報が手に入る、そんなこと考えてるんじゃないでしょうね!?」

言い当てられたコナンと愛梨は何も言えずにいた。
灰原がさらに一歩詰め寄る。

哀「そんなことしたら私やあなたたちだけじゃなく、あの子たちまで消されてしまうかもしれないのよ!?」

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わー(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます!頑張って下さい☆ (2016年6月15日 20時) (レス) id: e537cda21d (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2016年6月1日 16時) (レス) id: cf1f663820 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めっちゃおもしろーい!!最新まってます。 (2016年5月23日 20時) (レス) id: 979ecbcb37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなゆな(プロフ) - とっても面白いですく更新頑張ってください! (2016年5月14日 21時) (レス) id: 9e60c586da (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2016年4月19日 21時

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