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8話 ページ8

愛梨「うん。記憶を取り戻す手伝いをさせてよ」

愛梨が優しく微笑みかけると、子どもたちがしゃしゃり出てきた。

元太「マジかよ、コナン!愛梨!」

歩美「私たちも手伝わせて!」

光彦「なんたってボクたちは少年探偵団ですから!」

三人でポーズを決めるのを見て、灰原がハァ……とため息をついた。

歩美「私たちがお姉さんのお友達を捜して、それで記憶を取り戻してあげる」

光彦「大船に乗ったつもりでいてください!」

子どもたちの助けたいという純粋な気持ちに触れた女は「あ、ありがとう……」と微笑んだ。

元太「じゃあまず、お姉ちゃんを知ってる人を捜そう!」

光彦「はい!」

子どもたちがさっそく行動に出ようとすると、阿笠博士が慌てて身を乗り出した。

阿笠「君たち、観覧車はどうするんじゃ!?」

元太「何言ってんだよ、博士!そんなモンに乗ってる場合じゃねーだろ」

歩美「博士ジャマー!」

子どもたちは阿笠博士を押しのけると、女の手を引いた。
そして近くで子どもたちに風船を配っているイルカの着ぐるみの元へ向かう。

阿笠「こら君たち、遊び半分でそんなことしちゃいかーん!」

子どもたちを追う阿笠博士を見送った灰原は、残ったコナンと愛梨を振り返った。

哀「まさか、本当に警察に届けないつもり?」

コナン「んなわけねーだろ。A、愛梨のスマホに写真送るからそれ、送ってくれ」

愛梨「はーい」

コナンはベンチに置きっぱなしになった女のスマホをハンカチで包み、胸ポケットに入れた。
そして愛梨は自分のスマホを操作し、コナンから送られてきた先ほど撮った女の写真を添付したメールを送った。





二手に分かれて、記憶喪失の女性を知っている人を捜すことにしたコナンと愛梨は、灰原と共に屋外施設にいる係員たちに声をかけて女の写真を見せた。
観覧車の入り口付近で行列を誘導している係員にも聞いてみたが、「見たことないなぁ」と首を横に振られてしまった。
コナンと愛梨と灰原は係員に一礼すると、歩きながらスマホに表示された女の写真を見た。

哀「彼女、本当にここに来たことあるのかしら……?」

灰原が怪訝そうに言うと、愛梨は「うーん」と灰原を振り返った。

愛梨「あれだけ特徴的な髪と目の色をしているのに、誰一人として覚えてないなんておかしいよね」

哀「それで、次はどこへ行くつもり?」

コナン「地上は大半回っちまったからなぁ」

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わー(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます!頑張って下さい☆ (2016年6月15日 20時) (レス) id: e537cda21d (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2016年6月1日 16時) (レス) id: cf1f663820 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めっちゃおもしろーい!!最新まってます。 (2016年5月23日 20時) (レス) id: 979ecbcb37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなゆな(プロフ) - とっても面白いですく更新頑張ってください! (2016年5月14日 21時) (レス) id: 9e60c586da (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2016年4月19日 21時

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