8話 ページ31
翌日。
剣持警部から連絡を受けた宮城県警の人が来て、あたしとはじめちゃんと紫乃さんは警部と一緒に開かずの間へとやってきた。
一「俺とAと紫乃さんが赤沼に呼び出されて開かずの間に来たのが11時くらい。このとき、鉄の扉には鍵がかかってました」
はじめちゃんが警部たちにそう言っているのを聞きながら閉まっている扉を開けて中へと入る。
『鍵を取りに行って戻り、部屋に駆け込んだ時犯人の姿はどこにもなかった』
剣持「紫乃さん、合鍵を持っているのは…」
紫乃「その鍵は特性なもので、複製は絶対にできないんです」
一「残された出入口は窓。でもこの窓には鉄格子がはまっていて人間の出入りは無理だ」
はじめちゃんが窓に近寄って鉄格子を掴むのを見て、あたしも彼に近寄った。
もえぎ「やっぱり首狩り武者さんよ」
猫を抱きながらそう言ったもえぎちゃんを振り返った後、あたしとはじめちゃんは再び窓へと視線を向けた。
『万が一ここから出られたとしても……窓の下は断崖絶壁』
すごい高さがあるのを確認してあたしはすぐに顔を部屋の中へと戻した。
ちょ、ちょっと高所恐怖症のあたしには高かったかな…!
一「つまりこれは、密室殺人です」
はじめちゃんがそう言い放ったのを聞きながらあたしは窓の下を見てしまったことに対しての気持ち悪さを我慢していた。
その後、あたしと警部とはじめちゃんは紫乃さんに話があると呼び出され、部屋の一室で話を聞いていた。
剣持「赤沼が紫乃さんの子供!?」
紫乃「征丸と一緒に生まれてきた、双子の一人だと。…お医者様には死産だと聞いていたのですが……」
一「赤沼と征丸さんが双子だとしたら、顔が似ているはずですよね。それは…?」
言いずらそうに視線をそらしながら紫乃さんは口を開いた。
紫乃「それが……頭巾の下は酷い火傷で…」
あたしと警部とはじめちゃんはその言葉に顔を合わせた。
紫乃「あの人がわたくしの子供かどうか、わたくしには…。でも今は征丸がこの家を継ぐかどうかの大切な時期。…とりあえずお金を渡してしばらく姿を見せないようにとお願いしたんです」
警部は部屋の外へ出ると、外で待機していた警察に指示を出した。
剣持「至急遺体の血液型を調べるんだ」
「はっ」
「はい」
2人の警察官はすぐに調べに取り掛かった。
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セレーナ - この作品も面白いわ^ ^名探偵コナンと暁のヨナの作品を早く更新して欲しいわ。頑張って (2020年2月8日 1時) (レス) id: a3d3399358 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああ、もうはじめちゃんは、彼女ちゃんがいるのに、お姉さんナンパかあ、次回は楽しみにしてます (2019年12月21日 13時) (レス) id: 5c9701a404 (このIDを非表示/違反報告)
にー - 突然すみません!ここのお話とは関係ないのですが名探偵コナンはいつ頃更新されますか?教えてください (2019年12月7日 9時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2019年11月29日 19時