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16話 ページ13

あたしたちは道を歩きながら3人横に並んでいた。
隣にいた美雪が口を開く。



美雪「呪われて自 殺するなんてことが、本当にあるのかな?」


一「後1人か…」



美雪の質問に答えることなく、そう呟いたはじめちゃんにあたしと美雪は顔を向ける。



美雪「何ブツブツ言ってるの?」


一「いや、昨日吉村が次は誰の番かって言ってただろ?」



はじめちゃんの問いかけにあたしたちは頷く。



一「確かに子守唄の血文字を完成させるためにはもう一回事件を起こさないといけないんだ」



はじめちゃんの言葉にあたしと美雪は曖昧に頷いた。


そっか、血文字の件もあったよねぇ…。


思い出すように視線を逸らしたその時、植え込みの所に座り込んでいる真壁君の姿が見えて、思わず声をかけた。



『どうしたの?真壁君』



はじめちゃんと美雪も真壁君に視線を向けると、彼はゆっくりと顔を上げた。
青褪めてどこか怯えた表情にあたしは眉を寄せる。



真壁「金田一…鈴蘭君……助けてくれよ…」



ゆっくりと歩み寄ってくる真壁君。



真壁「助けてくれよ金田一!鈴蘭君!助けてくれよぉ!!」



あたしとはじめちゃんに掴みかかってきた後、崩れ落ちた真壁君にあたしたちは顔を見合わせた。

それから屋上へと場所は移り、恐る恐る周囲を見回して誰もいないのを確かめた後真壁君はゆっくりと話し出した。

半年前、塾の帰りに誰かの声と殴る音が聞こえた真壁君が路地裏を覗くと、深町君が仁藤と室井にボコボコに殴られたり蹴られたりしているところを目撃してしまったらしい。
これはマズイと思った真壁君が引き返そうと振り返ると目の前には古谷君がいて、彼に脅されて真壁君は一発深町君を殴ってしまったのだ。



真壁「次はきっと俺の番だよ…っ。俺も深町に殺されるんだぁ!」


『しっかりしてよ、真壁君!』


真壁「助けてくれよ、金田一!鈴蘭君!」


一「古谷がイジメの犯人だったのか?どうなんだよ、真壁!」



食って掛かるようにはじめちゃんがそう問いかけると、真壁君はあたしたちから顔を俯かせて、「多分…」と言った。



真壁「多分、そうだよ…」



真壁君がそう言うと、はじめちゃんは顔をあげてすぐに走り出した。



『はじめちゃん!!』



すぐに声をかけたが、はじめちゃんは無視して屋上から出て行く。
あたしと真壁君と美雪は顔を見合わせてすぐにはじめちゃんの後を追いかけた。

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セレーナ - この作品も面白いわ^ ^名探偵コナンと暁のヨナの作品を早く更新して欲しいわ。頑張って (2020年2月8日 1時) (レス) id: a3d3399358 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああ、もうはじめちゃんは、彼女ちゃんがいるのに、お姉さんナンパかあ、次回は楽しみにしてます (2019年12月21日 13時) (レス) id: 5c9701a404 (このIDを非表示/違反報告)
にー - 突然すみません!ここのお話とは関係ないのですが名探偵コナンはいつ頃更新されますか?教えてください (2019年12月7日 9時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2019年11月29日 19時

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