第12話 「王と姫の優雅な一日」 ページ7
-Aside-
アンナ「5月15日7時10分」
そんな声と共に私の上に影が出来て目を開けた。
目の前に見えたのは眠そうに目をこすっている尊の顔で。
彼も何処か違和感に気付いたらしい。
尊がまだ眠そうに私を抱き寄せて眠ろうとするのを妨げるように私と尊の体の上に何かが乗っかった。
私と尊は渋々目を開けてその“何か”を見上げる。
尊「…何やってんだ？」
アンナ「おはよう、ミコト、サヤカ」
尊「『…………』」
上に乗っていたのは多々良がいつも使っているカメラを構えているアンナだった。
ジーー…と寝起きの私と尊を撮るアンナを私たちは思わず無言で見詰める。
アンナが着てるそのライオンの着ぐるみ…誰に買ってもらったのか大変気になるのだが。
まぁ、何となく解るけど…と私が思っているとアンナのお腹からグーー…とお腹が鳴る音が聞こえた。
それを聞いて私と尊はため息を吐きながら起き上がる。
尊「……誰かいねぇのか」
アンナ「イズモは今日までイギリスに。お酒の買い付け」
『あー…そういえばそんな事言ってたね』
アンナにその格好は何？と訊くとパジャマと返ったきたため、後でこのパジャマは誰が買ったのか多々良と華奈辺りに聞こうと思います。
まぁ真犯人はこの2人だろうけど。
アンナ「カナは今日呼ばれたから行って来るって」
尊「あ？部活か？」
『助っ人だと思う』
テニスだろうな。
アンナ「タタラはみんなと漁に出た」
尊「あ？」
アンナ「知り合いの漁師さんに助っ人頼まれたって」
尊「『…………なんだ/なに、知り合いの漁師って』」
ジーー…と相変わらず此方を撮るアンナの答えに思わず尊と一緒に突っ込んだ。
多々良の奴…いつの間に漁師と知り合いに…。
尊「それどうした」
尊が視線を移したのはアンナがずっと構えている多々良のカメラで。
アンナ「タタラが貸してくれたの」
多々良「留守番させちゃうから今日はこれで遊んでいいよ」
アンナ「って」
何か想像できるかも。
ニコニコとしながらアンナにカメラを托す多々良の顔が脳裏に浮かぶ。
アンナ「だから今日はミコトとサヤカを撮るの」
尊「『……………』」
なぞそこで私達を撮るという思考になったのか是非聞きたい所なのだが…アンナだし、いいか。
私と尊は視線を合わせると、同時にベッドをギシと鳴らして立ち上がった。
そしてスタスタスタと歩いていく。
アンナ「どこ行くの」
尊「風呂」
『洗面所』
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シルフィ(プロフ) - かなとさん» ちょっと言い過ぎなんじゃないですか？誰だって見落としたりすることはあるんですから違反報告なんてやりすぎです。あなたのその言葉で不快になってる人もいることわかってください。文句しか言わないなら見なければいいじゃないですか (2019年8月23日 1時) (
レス) id: 6da2673d24 (このIDを非表示/違反報告)
シルフィ(プロフ) - この作品大好きです！！これからも更新頑張ってください！応援してます！さきっちさんの作品全部大好きです！ (2019年8月23日 1時) (レス) id: 6da2673d24 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - かなとさん» すいません、此方も色々と忙しい身で更新をしているので見落としてしまう部分もあります。そのつど報告をしてくれるのは大変嬉しいのですが…言葉遣いに気をつけてくださると嬉しいですね。見落としてしまったのはこちらの落ち度なので申し訳ありません (2019年8月23日 1時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - ルールを守る気も、でしたね。すみません。でもいい加減にして下さい (2019年8月23日 0時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - ルールを作る気がないようなんで違反報告します。連続だと仕方ないですよね (2019年8月23日 0時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2019年8月23日 0時
