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多々良【……キングとAは、怒るかなあ…】
そんな多々良の声が電話越しに聞こえた。
怒るよ……怒るに決まってるじゃない。
あの笑顔が、最後だなんて思いたくない。
「また明日!」って…アンナの誕生日を皆で笑顔で迎えるんだからーーー!!
華奈「A!準備できたよ!!」
『行こう、出雲!』
華奈からのOKサインに私が出雲を振り返ると、出雲は頷いてタンマツの向こうにいる多々良に声をかけた。
出雲「おい、十束…!?ええから少し待っとれ!」
多々良【うん……まってる】
そんな多々良の声を最後に私たちは急いで多々良がいるあの屋上へと向かった。
せめて…せめと私と華奈が行くまでは息があってほしい。
そしたら私の
だから多々良……お願いだから……ッ!!
私達が着いた時にはもう遅くて。
皆が多々良の傍に走り寄るのを見ながら私は隣にいる出雲の服をぎゅっと握り締めた。
出雲「堪忍な、尊。……悪い知らせや」
出雲が電話をかけているのは尊で。
私は涙が出るのを抑えて唇を噛みながら出雲の服へと顔を埋めた。
多々良の傍で泣きたくないーーー。
尊【………今、どこにいる】
出雲「いや、おまえはそこを動くな。…動かんでくれ。十束はそっちへ連れて帰る。……急いでAも帰らすから。それまで待て」
出雲はそう言った後、ピ…と電話を切った。
『……ッ…出雲…ッ!』
出雲「…ここは任せて、尊とアンナの傍にいてやってくれ。あいつらにはAが必要や。ちゃんと十束は連れて帰るから」
私の頭を撫でて優しい声でそう言ってくれる出雲に、私はコクコクと頷いて急いでバーへと帰った。
途中見知った顔に声をかけられたり、知らない人にぶつかったりしたけど、何も言わずに急いで走った。
ピピッとタンマツが鳴って、アンナの誕生日を迎える。
バンッ
『尊!!!アンナ!!!』
階段を駆け上がって部屋へと入ると椅子に座る尊とそんな彼を抱きしめているアンナがこちらを振り返った。
荒い息を整えながら2人に近寄ると、泣きそうに歪んだアンナの顔とただただ無表情の尊の顔に私は眉を寄せて2人一緒に抱きしめた。
アンナ「……ッサヤカ…ッ!!」
『うん…』
私にしがみついてくるアンナの背を撫でていると、強く尊に抱きしめられた。
痛いくらいの締め付けに体が悲鳴をあげるけど、私は何も言わずにただ2人を抱きしめ続けた。
溢れてきた涙が尊の服を汚す。
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シルフィ(プロフ) - かなとさん» ちょっと言い過ぎなんじゃないですか？誰だって見落としたりすることはあるんですから違反報告なんてやりすぎです。あなたのその言葉で不快になってる人もいることわかってください。文句しか言わないなら見なければいいじゃないですか (2019年8月23日 1時) (
レス) id: 6da2673d24 (このIDを非表示/違反報告)
シルフィ(プロフ) - この作品大好きです！！これからも更新頑張ってください！応援してます！さきっちさんの作品全部大好きです！ (2019年8月23日 1時) (レス) id: 6da2673d24 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - かなとさん» すいません、此方も色々と忙しい身で更新をしているので見落としてしまう部分もあります。そのつど報告をしてくれるのは大変嬉しいのですが…言葉遣いに気をつけてくださると嬉しいですね。見落としてしまったのはこちらの落ち度なので申し訳ありません (2019年8月23日 1時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - ルールを守る気も、でしたね。すみません。でもいい加減にして下さい (2019年8月23日 0時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - ルールを作る気がないようなんで違反報告します。連続だと仕方ないですよね (2019年8月23日 0時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2019年8月23日 0時
