-３- ページ30
私と華奈は雑貨屋さんへと来ていた。
「あら、Aちゃんと華奈ちゃんじゃないか!」
華奈「『どうも』」
お馴染みの店主のおばさんに挨拶をして小物などを見ていく。
ここの雑貨店はアクセサリーとか小物とか豊富に揃っているので結構便利なのだ。
吠舞羅の誰かの誕生日プレゼントは結構ここで買ってたりする。
華奈「ねえ、A。これは？」
『ん？』
アクセサリーを見ていると、横から華奈の声がかかり私はそちらへと視線を向けた。
見てみると、それは赤いビー玉の飾りが真ん中についたリボン型の髪留めでいつも真っ赤な服を着ているアンナに似合うなと思った。
『いいんじゃない？』
華奈「よし!じゃ、これで決まり〜。Aの方は？」
『ん〜』
まだ悩み中という風に目の前のアクセサリーが並んでいる棚に目を向けると様子を見かねたおばさんがこちらへと寄ってきた。
「何だい。プレゼントかい？」
華奈「そー。11歳になる女の子なんだけどね」
『おばさん。11歳の子が欲しそうな物って何？』
同学年の友達や吠舞羅の野郎共にあげるなら限られているからわかるのだが、今時の子供の欲しいものはよくわからない。
しかも11歳になったアンナの誕生日パーティーは大人っぽくしようっていうのがコンセプトだし…。
迷うなぁ〜。
大人っぽくって言って高そうなアクセサリーをあげるのもなんか違う気がするし。
「ならこれとかどうだい？」
『？何それ』
「ロケットペンダントさ」
銀色のチェーンの先にある丸い卵型の中には左と右に分かれて写真がいれられるようになっている。
ふ〜ん、これいいかも。
アンナの髪色と瞳の色でできてるし、中には吠舞羅の皆で撮った写真とアンナと私とで撮った写真をいれればいいし。
銀色の卵型に赤色で縁取られたそれを持って目の高さの位置で掲げると、私は値札を見た。
『ゲッ』
今の手持ちの値段で買えるかって言われたらギリギリの所だ。
思わず顔を歪めるとそれを見たおばさんが豪快に笑った。
「あんたたちはうちの常連さんだからねえ。安くしてあげるさ!」
『マジで？』
華奈「やった〜!」
飛び跳ねて喜ぶ華奈を横目に、私はそれを購入することにした。
だって安くしてもらえるならそれがいいし。
おばさんにラッピングを頼んで、買い終えた後私達は出雲と多々良と尊が飲んでいるという居酒屋に向かった。
そこの居酒屋も顔見知りだし別に未成年の私と華奈が入っても怒られたりしない。
むしろ歓迎されるのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シルフィ(プロフ) - かなとさん» ちょっと言い過ぎなんじゃないですか？誰だって見落としたりすることはあるんですから違反報告なんてやりすぎです。あなたのその言葉で不快になってる人もいることわかってください。文句しか言わないなら見なければいいじゃないですか (2019年8月23日 1時) (
レス) id: 6da2673d24 (このIDを非表示/違反報告)
シルフィ(プロフ) - この作品大好きです！！これからも更新頑張ってください！応援してます！さきっちさんの作品全部大好きです！ (2019年8月23日 1時) (レス) id: 6da2673d24 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - かなとさん» すいません、此方も色々と忙しい身で更新をしているので見落としてしまう部分もあります。そのつど報告をしてくれるのは大変嬉しいのですが…言葉遣いに気をつけてくださると嬉しいですね。見落としてしまったのはこちらの落ち度なので申し訳ありません (2019年8月23日 1時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - ルールを守る気も、でしたね。すみません。でもいい加減にして下さい (2019年8月23日 0時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - ルールを作る気がないようなんで違反報告します。連続だと仕方ないですよね (2019年8月23日 0時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さきっち
| 作成日時：2019年8月23日 0時
