-５- ページ27
パチッと目を開けて私は体を起こした。
『…懐かしい夢を見たな』
そうか…。
あの頃から尊は―――。
『……ずっと、一緒だよね？尊』
隣で眠りについている尊の髪をサラリと撫でて、私は窓から差し込む朝日を見つめた。
それから髪の毛をセットしたり、服を着替えたりして私と尊は1階へと降りた。
ソファに座って煙草を吸う尊の隣に座って彼に寄りかかりながら目を瞑る。
すっと髪を撫でられる感覚に微笑みを浮かべて尊に擦り寄ると、カランッとベルの音が鳴ってお店のドアが開いた。
八田「すんません…面倒かけちまって…」
多々良「あはは、あんまりやんちゃが過ぎるとキングとAに怒られるよー」
入ってきたのは申し訳ない顔をした鎌本と八田ちゃんと笑顔の多々良で。
「ああああ」と顔を覆って嘆く八田ちゃんとそれを宥める鎌本を横目に私たちに気付いた多々良がこちらを見た。
多々良「あ、おはよう。今日は早起きなの？」
尊「いや、これから寝る」
さっきまで寝てたのにまだ寝るんだ。
すると視線を感じて顔を上げると、優しい眼差しの多々良が私と尊を見ていた。
『……なあに』
多々良「ん？いやー。ねえ、俺もそれなりにあんたたちの忠犬でいたいと思ってるんだけど、どうかな？」
私と尊は思わず顔を見合わせた。
ぽろっと尊の口から煙草が落ち、私も思わず動作を止める。
『なにそれ…』
尊「忠犬のテメェとか…気持ち悪ィ…」
多々良「えーーひどいなあ」
全力で拒否の雰囲気を出しながら私と尊が言うと多々良はあははっと明るく笑った。
なんか多々良のお陰で無駄に疲れたので私も尊と一緒に寝ることにした。
華奈「あー!尊とA、まだ寝るの!?」
尊「うるせえ」
『おやすみ、華奈』
入れかわりに降りてきた華奈がぎゃいぎゃい騒ぐが無視して、私と尊は2階へと向かった。
その背中を見ていた多々良が呟く。
多々良「キング。姫」
その声が私たちの耳に届くことはなかった。
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シルフィ(プロフ) - かなとさん» ちょっと言い過ぎなんじゃないですか？誰だって見落としたりすることはあるんですから違反報告なんてやりすぎです。あなたのその言葉で不快になってる人もいることわかってください。文句しか言わないなら見なければいいじゃないですか (2019年8月23日 1時) (
レス) id: 6da2673d24 (このIDを非表示/違反報告)
シルフィ(プロフ) - この作品大好きです！！これからも更新頑張ってください！応援してます！さきっちさんの作品全部大好きです！ (2019年8月23日 1時) (レス) id: 6da2673d24 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - かなとさん» すいません、此方も色々と忙しい身で更新をしているので見落としてしまう部分もあります。そのつど報告をしてくれるのは大変嬉しいのですが…言葉遣いに気をつけてくださると嬉しいですね。見落としてしまったのはこちらの落ち度なので申し訳ありません (2019年8月23日 1時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - ルールを守る気も、でしたね。すみません。でもいい加減にして下さい (2019年8月23日 0時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - ルールを作る気がないようなんで違反報告します。連続だと仕方ないですよね (2019年8月23日 0時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2019年8月23日 0時
