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私は思わず多々良の言葉に彼を二度見した。
鎌本「肝試しっすか?いいっすね!」
華奈「行きたい行きたーい!」
出雲「おまえらなあ………不謹慎やろ」
鎌本と華奈が声をあげるのに対し、出雲がビールを飲みながらそう言う。
私も出雲の言葉にコクコクと頷いて、お皿にあった肉を尊の口に持っていた。
パクッと尊が肉を食べるのを横目に多々良は悪戯っ子みたいな笑みを浮かべる。
多々良「でもさ、もしそこに幽霊がいるなら1人で暇してるかもよ?」
そんなわけないじゃんかー!!
口に出して言えるわけもなく、私はぎゅっと尊の腕に抱き着く。
八田ちゃんも冷や汗を大量に流して多々良から視線を逸らしながら口を開いた。
八田「でっでも…この世を恨んで化けて出てきてるんだったら…」
多々良「だったら相談くらい乗ったほうが向こうも気が楽になるかもだし?」
出雲「『なんや/なにその幽霊に対するポジティブさ』」
キラキラとした笑顔でそう言う多々良に私と出雲は思わずツッコミを入れた。
多々良「キングとAも行かない?腹ごなしの散歩」
私があげる肉を黙々と食べていた尊は多々良の言葉に腕に抱き着く私を見下ろした。
私はブンブンと頭を振る…が。
華奈「Aも行こうねー!!」
『ふざけんなあああ!!』
強引に華奈に参加させられることになった。
いやいや!と涙目で首を横に振る私だが、強制参加と言いつけられて思わずガクリと項垂れた。
そんな私の様子を見た尊も仕方ないという風にため息を吐いて私の頭をわしゃわしゃと撫でてから「行く」と言い、出雲も私を見て苦笑しながら「行く」と言ってくれた。
よし、私はずっと尊と出雲の腕にへばりついていよう!!と心に決めて私はさっそく尊と出雲の腕にしがみ付いて先を行く華奈たちの後を追った。
私、尊、出雲、多々良、華奈、八田ちゃん、アンナ、鎌本というメンバーで洞窟へと向かう。
他の皆は荷物番として置いてきた。
先頭を行く多々良とその後ろをアンナと手を繋ぐ華奈が歩き、その後ろに尊と出雲と2人にしがみつく私が歩き、さらに後ろを鎌本、そして後ろを八田ちゃんが歩く。
多々良「おーー、夜の海もなかなかだねぇ」
華奈「見てみなよ、アンナ。月が海に反射して綺麗だよ」
アンナ「うん」
楽しそうに話す多々良と華奈とアンナの言葉に私ははぁとため息を吐いた。
何で私まで…。
鎌本「あ、あれっすよ。あの岩場に洞窟があるって話っす」
鎌本の言葉に視線を向ける。
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シルフィ(プロフ) - かなとさん» ちょっと言い過ぎなんじゃないですか?誰だって見落としたりすることはあるんですから違反報告なんてやりすぎです。あなたのその言葉で不快になってる人もいることわかってください。文句しか言わないなら見なければいいじゃないですか (2019年8月23日 1時) (レス) id: 6da2673d24 (このIDを非表示/違反報告)
シルフィ(プロフ) - この作品大好きです!!これからも更新頑張ってください!応援してます!さきっちさんの作品全部大好きです! (2019年8月23日 1時) (レス) id: 6da2673d24 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - かなとさん» すいません、此方も色々と忙しい身で更新をしているので見落としてしまう部分もあります。そのつど報告をしてくれるのは大変嬉しいのですが…言葉遣いに気をつけてくださると嬉しいですね。見落としてしまったのはこちらの落ち度なので申し訳ありません (2019年8月23日 1時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - ルールを守る気も、でしたね。すみません。でもいい加減にして下さい (2019年8月23日 0時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - ルールを作る気がないようなんで違反報告します。連続だと仕方ないですよね (2019年8月23日 0時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2019年8月23日 0時