-3- ページ49
多々良,華奈「ね?」
翔平「ここ1ヶ月の間に骨格レベルの変化があるんすけど」
複数枚の写真を持ちながらあはははと笑う多々良と華奈に翔平は突っ込んだ。
まあ確かに初めて見るとびっくりとするけど、慣れるとそうでもない。
慣れとは本当に怖いものである。
「あっ、鎌本くーん♡」
「来ちゃった♡」
そこに来店したのは頬を染めながら鎌本に手を振る女子2人。
すかさず出雲がスイッチを切り替えた。
出雲「さあ鎌本!ちゃきちゃき接客せえよ!」
鎌本「いらっしゃいませ」
出雲に言われた鎌本が爽やか笑顔でお客さんたちに向かって行った。
それをギギギギと歯噛みしながら睨みつけて見送るさんちゃんと八田ちゃんの肩をガシッと誰かが組んだ。
千歳「なんだおまえら。痩せたの太ったので大騒ぎしてー。童貞どもはヒマだなー」
現れたのは千歳で、彼はにこやかに離れると、
千歳「それよりおまえらも夏をエンジョイしよーぜ?俺なんか昨日もこんなカワイイ子と知り合っちゃって…」
そう言って振り返った先にいたのは、オムライスを食べるアンナの姿で。
千歳は思わず固まった。
…まぁ、アンナは確かにカワイイわな。
鎌本「いらっしゃいませ。おひとり様ですか?」
「はい♡」
千歳が連れて来た子であろう女子は鎌本のスマイルに一発でおちた。
ヒューーと冷たい風が千歳の周りに吹き、
八田「エンジョイしてんな」
八田ちゃんが鎌本と女子を見ながら千歳にとって痛恨の一撃を放った。
それから数秒後。
千歳「ここに『鎌本力夫太らせ委員会』を発足します!!」
八田,さん「いえ〜〜〜!」
ダンと拳を叩き付ける千歳に八田ちゃんとさんちゃんが賛成の声を上げた。
どうやらあの子たちは鎌本を太らせようとしているらしい。
『何してんの?あれ』
華奈,多々良「さあ」
ソファに座る尊の隣に移動して、アンナを膝に乗せながら千歳たちを見ると、近くに来た華奈と多々良も首を傾げた。
私達はそんな千歳たちに構うことなく、尊はそのまま私の肩に頭を乗せながらお昼寝、私は尊を起こさないように気をつけながら華奈とチェス、アンナは私の膝の上でそれを見物して、多々良は出雲の手伝いをしていた。
横目で千歳たちを見ていたが、どうやら鎌本を太らせる作戦はことごとく失敗しているようだ。
例えば休憩とばかりにお茶を飲もうとした鎌本に3人がミントティーを出したが、それすらも様になっている鎌本。
そしてその姿に悲鳴をあげる女子にイラア…とする3人。
45人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かなと - 違反だということを少しは意識して下さい (2019年7月24日 8時) (レス) id: 8e417a7b51 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年7月24日 8時) (レス) id: 8e417a7b51 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さきっち | 作成日時:2019年7月24日 8時