第78話 ページ30
「気にすんなよ。趣味なんだから。
しっかしソレ、ちょっと興奮しすぎじゃねーの」
「そうよ、目立ちすぎ」
「お二人をお守りするのが至上の喜び。そなたたちこそ、その大槍邪魔だ」
「四龍ってのは一途だねぇ」
「では、そなたたちは何の為にお二人を守るのだ」
戦闘中にも関わらず、余裕な表情のハクとカナとキジャは、立ちはだかる者を薙ぎ払う手を休めることはなく言葉を交わす。
一瞬、キジャの言葉にハクとカナは言葉に詰まった。
((何の為に守るのか…そんな事…))
考えたハクとカナは目を合わせると。
「「会ったばっかの他人に、話すかバカ」」
「バッ、バカだと!?」
べっと舌を出してそう言った2人は怒号を飛ばすキジャに目もくれず走り出して槍と大刀を振るっていく。
キジャは2人のその姿に思わず息を呑んだ。
―――こやつら、非力な人間と思っていたが、なんという力…
認めたくはないが、
龍の腕と互角に近い威力では…!?―――
・
・
「あいつら変。絶対、変!」
3人の闘いを見ていたユンは草むらに隠れながらそう呟いた。
反撃の意を与えないほどに一気に敵を蹴散らす3人。
「キジャはこの世のものとは思えないし、雷獣とカナも人間技じゃないよ、あの速さ」
「あー恐ろしい」と呟くユンとその隣にいたAはじっとハク達を見つめるヨナへと視線を向けた。
「役に立ちたい？」
「カナがダメって言ったもの。ガマン」
『…でも、こういう時の為に練習したんでしょ』
2人の言葉にヨナは驚いたように振り返った。
それにAは微笑むと「今のヨナの飛行距離なら」とヨナの後ろに周りカナを後ろから狙っている者に向けて標準を合わせた。
「少し上に向けて」
『今よ!』
ユンの指示の元、高さを調節していたヨナを見てから、相手と風の動きを読んでいたAが合図すると、ヨナが放った矢はまっすぐに飛び、山賊の手を掠めて握られているナイフを弾き飛ばした。
「やった!」
『やったわね、ヨナ!』
「姉様、ユン、すごい。カナとハクより教え方、上手」
「人のだとわかるんだよなー。自分だと上手く当たらない」
口々にそう言う3人の背後に、ザッと一人の男の影が出来る。
「大人しくしてな。嬢ちゃん達」
その声に思わず3人が固まると山賊は「人質になってもらう…」とAの手を引っ張った。
ヨナとユンが慌てて駆け寄ろうとするがAが『2人は離れて!』と声を上げたためその場に足を止める。
「ぞ…っ」
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fruit - すごく面白いです。でもセリフを誰が言っているのかわかりにくいです。 (2021年8月13日 21時) (
レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ?(プロフ) - 面白すぎて眠れません笑これからも頑張って下さい！ (2018年11月29日 2時) (レス) id: 20429ecf64 (このIDを非表示/違反報告)
あーさー - めっちゃ面白いです！ 暁のヨナを書き終わったら、FAIRYTAILの原作沿いでグレイ落ち書いてほしいです！笑 (2018年8月3日 15時) (レス) id: 3e9f6fbfb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2018年7月27日 19時
