【名探偵コナン】 双子は美少女で名探偵と怪盗!? から紅の恋歌

7話 ページ7

平次と和葉も驚きのあまり目を丸くしてのけぞった。

「ウチ、この収録が終わったら暇なんです……よかったらお茶でも飲みませんか？」

美少女はススッと平次に近寄って、平次の腕に自分の腕を絡めた。
美少女の胸が腕に当たって、平次は思わずドキッとした。

(うわっ!この姉ちゃん、乳デカッ!)

そばにいた和葉は、平次に腕を絡める美少女に唖然とした。

和葉「ちょ、ちょっと、アンタ何を……!」

平次「いや、ちょっ……」

平次が慌てて腕をほどこうとすると、

「紅葉さーん!」

廊下の奥からスタッフが走り寄ってきた。

「すみませんがもう一度控え室に戻ってください」

「あら、今ええとこやったのに」

美少女がスタッフの方を振り返ったすきに、和葉は美少女の腕を平次から引き離そうと飛びかかった。
が、美少女が自ら腕を離したので、前に倒れそうになる。

「実は矢島さんの到着が遅れてしまって……」

「矢島さんが？まぁこの番組を企画したご本人やし……、いろいろと忙しいんでしょうなぁ」

美少女は飛び掛ってきた和葉を完全に無視してスタッフの方に進むと、

「ほんなら、平次君、また後で」

ニコリと微笑んで手を振った。
平次も「ああ、ほななあ」とつられて手を振ってしまう。
その手を和葉が横からチョップした。

和葉「誰やねん、あの女ぁぁぁ〜〜」

鬼の形相で平次に詰め寄る。
その後ろで、子供たちは去っていく美少女の後ろ姿を見つめていた。

元太「さっきのキレイな姉ちゃん」

歩美「やっぱり美人さんだね」

光彦「ですよね」

(確か、『もみじさん』って言ってたよね……)

愛梨はスマホを取り出し、検索バーに『皐月会 もみじ』と打ち込んだ。
それをコナンが横から覗き込む。

コナン「確かに美人だな」

検索して出てきた画像を見てコナンがボソリと言うと、愛梨は「は？」と眉を寄せてコナンを見た。
ハッとしたコナンが焦る。

コナン「い、いやAの方が美人だけどな!」

愛梨「とってつけたように言われてもうれしくない」

ピシャリと言うと愛梨はムスッとしながらスマホに目を落とした。
機嫌を損ねた愛梨にコナンが必死に「冗談だって!」と焦りながら愛梨の顔を覗き込んだり、周りをうろちょろしたりする。
愛梨はそれを無視してスマホを見ていた。

平次「だから、知らん言うてるやないか!」

和葉に詰め寄られた平次は、後ずさりながら身の潔白を主張した。

和葉「平次って名前知っとったやん!怒らへんから白状しぃ!」

平次「お前もう怒っとるやん」

和葉「怒っとらんわ!」

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