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6話 ページ6

スーツのズボンポケットに入れていたスマホが震えて、関根康史は持っていた日本刀を思わず落としてしまった。
畳の上に落ちた刀の先には、頭から血を流した矢島が倒れている。
あとずさった関根は、ポケットからスマホを取り出して画面を確認した。
電話は阿知波の秘書からだった。
スマホをズボンポケットに戻した関根は刀の前で膝をつき、上着のポケットからハンカチを取り出した。
そして刀を持ち上げ、ハンカチで指紋を必死にふき取っていく。
一通り拭き終えた関根は、ハァ……と息をつき、目の前の死体を見た。
すると、矢島の右手にかるたの取り札が握られていた。

『たつたのかはのにしきなりけり』

札に書かれた下の句を見て、青ざめる。

関根「ま……まさか……」

関根は刀を放り出し、矢島の右手に駆け寄った。





かるたのデモンストレーションをする矢島が来ないので、収録を始めることができず、小五郎は控え室で待機することになった。
蘭はしびれを切らした子供たちを見かねて、先にお土産を買いに行くことにした。
タコ焼きやお好み焼きのおいしい店を知っている平次と和葉も一緒についていくことになった。

歩美「でもよかったね〜」

光彦「待っていたかいがありましたよ」

元太「早くお好み焼き食いてーぞ」

待ちくたびれた子供たちは、控え室を出て、嬉しそうに廊下を進んでいった。

和葉「なぁ平次、どこのお好み焼き行くん?」

和葉に訊かれて、平次は「そら、お好み焼き言うたらあそこやろ」と即答した。

和葉「そやな。ほな、お好み焼きは……」

そのとき、廊下の角から着物を着た少女が出てきて、平次とぶつかりそうになった。

平次「おっと」

平次がとっさに踏みこらえる。
少女もよろよろとするも、踏みとどまって平次を振り返った。

平次「すんません、大丈夫ですか?」

「……」

平次「アンタ、さっきかるたやっとった……」

未来子とかるたのデモンストレーションをしていた少女だった。
平次たちと同い年くらいだろうか。
さっきはろくに顔を見なかったが、かなりの美少女だ。

「……運命やわ」

平次をじっと見つめていた美少女の瞳に涙が浮かび、平次は「え!?」と目を丸くした。

「会えるんやないかと思てました、ウチの未来のダンナさんに……」

コナン「み、未来の!?」

愛梨「旦那さんーー!?」

美少女から発せられた衝撃の言葉に、コナンと愛梨が驚いて声を上げた。

平次,和葉「ええーーっ!?」

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マロン - 立て続けのコメント失礼します!から紅の恋歌のあとは紅の修学旅行書いて欲しいんですけどいいですか?二回目ですけど応援してます!頑張ってください!! (2019年9月21日 20時) (レス) id: 81eb5f8e4a (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - マロンさん» ありがとうございます!(泣) (2019年9月8日 2時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 夜にすみませんいつも楽しんで読ませてもらってます!瞳の中の暗殺者の「大切だからだよ!」ってセリフのところ、夢主ちゃん(愛梨ちゃん)かっこよすぎじゃん、えマジでかっけーってなって家族に変な目で見られましたρ(тωт`) イジイジこれからも応援してます! (2019年9月7日 21時) (レス) id: 81eb5f8e4a (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 愁さん» 夢小説なので。ここでは夢主ちゃんが主人公なので新一くんの言葉をとるときはあります (2019年2月7日 20時) (レス) id: 8c299fa2e0 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 愁さん» 新一くんは夢主ちゃんと付き合っているんですよ。蘭は新一より夢主の方が好きという設定です。一応設定に書いてありますけど (2019年2月7日 20時) (レス) id: 8c299fa2e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2018年9月2日 17時

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