【名探偵コナン】 双子は美少女で名探偵と怪盗!? から紅の恋歌

44話 ページ44

平次『自宅にも帰るな!今すぐ大阪府警に来るんや!ええな!?』

紅葉「なんぼ平次君の頼みでも、そら聞けません」

紅葉は毅然とした態度できっぱりと断った。

紅葉「明日の皐月杯に備えなあきませんから」

平次『そんなこと言うてる場合か!お前、狙われてるかもしれんのやぞ!!』

紅葉「ウチは大丈夫です。平次君が守ってくれますんやろ？ウチのこと」

平次『はぁ!?』

紅葉はフッと頬を緩ませて微笑んだ。

紅葉「あの約束、忘れてませんから……」

平次『約束!?』

紅葉「ほなまた」

と紅葉は電話を切った。





平次「あのアホ、切りよった……」

ツーツーツー……と終話信号が流れて、平次はスマホを耳から外した。

平蔵「どうやらかるたのメールが届いとったようやな」

平蔵に言われて平次が「ああ」うなずくと、遠山が「大滝!!」と呼んだ。

遠山「すぐに大岡紅葉の警護を強化するんや!」

大滝「はい!!」

大滝はすぐに扉を開けて出て行った。
平蔵がうつむいて何か考え込む。

平蔵「しかし……こうなると矢島さんにだけかるた札の添付ファイルが送られへんかったちゅーことに……」

殺された関根に続いて、紅葉にもかるた札の添付ファイルが送られてきた。
矢島だけが予告なしに殺害されたことになってしまう───腑に落ちない平蔵に、コナンが言った。

コナン「矢島さんの殺害現場にも、かるた札のメッセージはちゃんとあったんじゃない？」

平次が「つまりや」と後を続ける。

平次「真犯人の名頃は矢島さんを殺害した後、自分の得意札を残し、現場を後にした」

愛梨「後から来た関根さんがその工作をさらに偽装しちゃったってことだね」

平蔵「なるほど……現場に残されたメッセージで名頃が矢島を殺害したと確認した関根は、かつての師匠の犯行を隠すため、家中を荒らし、強盗に見せかける偽装をしたわけやな」

平蔵の解釈に、平次がうなずく。
すると、阿知波が驚いた顔でたずねた。

阿知波「警察より先に関根君があの殺害現場にいた、言うんですか？」

遠山「ええ。その可能性は非常に高い」

遠山はそう答えると、平次とコナンと愛梨を見た。

平次「実はある人に現場の写真を分析してもろたんや」

平次は立ち上がると、リモコンを持ってそばにあったテレビを点けた。
愛梨はスマホを操作し、スマホにある画像をテレビで見られるように設定した。

平次「かるたに付着した血しぶきの向きや形状なんかから、殺害時、どんなふうに並べられてたんかが割り出せてるはずや」

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