【名探偵コナン】 双子は美少女で名探偵と怪盗!? から紅の恋歌

43話 ページ43

遠山「京都府警との合同捜査本部を立ち上げた方が良さそうやな」

平蔵「ああ」

遠山と平蔵が相談していると、

大滝「何やて!?」

大滝の声が響き渡った。
すぐに「本部長!」とホワイトボードの後ろから出てくる。

大滝「関根さんのスマホを調べたところ、爆発の直前に妙なメールが来とったそうです」

平蔵「妙なメール!?」

大滝「差出人は不明で、ただかるた札の添付ファイルが送られて来とったそうです」

コナン「そのかるた札には何て!?」

コナンがたずねると、大滝はスマホを操作してかるた札の画像を開いた。

愛梨「『此の度は 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに』……」

阿知波「名頃の得意札や!!」

阿知波が立ち上がって叫んだ。
平次はすぐにスマホを取り出して電話をかけた。

大滝「どないした？平ちゃん」

平次「今すぐ確認せなアカン!紅葉が危ないんや!!」





検査を終えた紅葉と伊織がロビーにいると、伊織のスマホが震えて、伊織は周囲を気にしながら電話に出た。

平次『伊織さんか？』

伊織「その声は服部様ですね」

平次『ああ。急いで紅葉のスマホに差出人不明のメールが届いてへんか、調べてくれ!』

伊織「メールですか？」

ソファに座っていた紅葉に「どないしたん？」と訊かれて、伊織はスマホのマイク部分を抑えながら振り返った。

伊織「服部様よりお電話で」

紅葉「平次君から!?代わりなさい!!」

バッと顔を明るくした紅葉は、伊織からスマホを受け取った。

平次『紅葉か？すぐにメールを確認してくれ』

紅葉「メールて……どしたん急に……そんなことより、平次くんから連絡くれるなんて、うれしいわあ……」

平次の緊迫した声を不思議に思いながらも、ソファに置いたバッグからスマホを取り出してメールをチェックした。

紅葉「あ？何やの、このメール……」

メールボックスには知らないアドレスからメールが一通届いていた。
件名も本文もなく、添付ファイルがあるだけだ。

紅葉「添付ファイルだけ……」

それは、同じ歌の取り札と読み札だった。

平次『かるた札の写真か!?』

紅葉「すごーい!何でわかったんです？」

平次『どんな歌や!?読み上げてくれ!!』

紅葉「え？うん……」

紅葉は自分のスマホを見ながら、伊織のスマホを耳に当てて読み上げた。

紅葉「『嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は』……」

平次『紅葉っ!よう聞け!!』

紅葉が読み終わらないうちに、平次が叫んだ。

平次『今夜は絶対一人になったらあかんぞ!』

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