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11話 ページ11

その後ろにいたコナンはメガネのつるのボタンを押して、追跡機能を起動させた。
左のレンズ上に明滅する赤い点───発信機をつけた平次の現在位置に、コナンは目を疑った。

(まさか服部のヤツ、まだ中に残ってんのか!?)





ドオオォォン!!

すさまじい爆音が轟くと同時に、ビルの高層部分の窓が吹き飛んだ。

愛梨「きゃっ!」

コナン「マジかよ!?」

パックパックを背負って走っていたコナンと愛梨は立ち止まって、ビルを見上げた。
犯人は予告どおりビルを爆破したのだ───!

「総員退避ーーー!!」

大滝「全員もっと下がれー!!ビルから離れるんやー!!」

消防隊長と大滝が指示を出し、ビルのそばで待機していた消防隊員や警官が走り出す。
黒煙と共に大量のガラス片が噴き出し、ビルのそばに避難していた人々は悲鳴を上げながら一斉に逃げ出した。

阿知波「ぐあっ!」

足を止めてビルを見上げていた阿知波にガラス片が降り注ぎ、

「会長、早く!!」

ボディガードが額にケガをろした阿知波をかばうように走り出した。





小五郎「あいつらどこにいんだ……!?」

小五郎は広場を駆け回って、平次と和葉を捜した。
広場には大勢の人が避難していたが、二人の姿はどこにも見当たらない。

小五郎「くそぉ……!」

足を止めて周囲を見回した小五郎は、再び駆け出した。
そのそばをコナンと愛梨が反対方向に走っていく。

(まさか巻き込まれたりしてねぇだろうな、服部/平次……!)





黒い人物が避難した人々に紛れていた歩道では、警官が誘導を行っていた。

「下がってくださーい!下がって下がってー!」

「危険ですので立ち止まらないでくださーい!!」

誘導に従って歩いていく人もいれば、立ち止まって爆発したビルを撮影し続ける人もいた。
黒い人物も立ち止まり、非常口付近にいる特殊処理班の動きを見ていた。
すると、非常口から誰かが出て来た。
黒い人物は持っていた双眼鏡を覗いた。
特殊処理班に支えられて出て来たのは、ケガをした警備員だった。
その後ろから右腕を押さえた未来子も出て来る。
双眼鏡を降ろした黒い人物はニヤリと笑い、反対の手に持っていた起爆装置のスイッチを押した。





スタジオのセットのそばに置かれていた黒いバッグから閃光がほとばしった。
すさまじい爆音が轟いてスタジオが吹っ飛び、低層部の屋上から爆煙が噴き上がる。

コナン,愛梨「まさか!?」

走っていたコナンと愛梨は立ち止まり、スタジオの方を振り返った。
爆弾は一発だけではなかったのだ───!

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マロン - 立て続けのコメント失礼します!から紅の恋歌のあとは紅の修学旅行書いて欲しいんですけどいいですか?二回目ですけど応援してます!頑張ってください!! (2019年9月21日 20時) (レス) id: 81eb5f8e4a (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - マロンさん» ありがとうございます!(泣) (2019年9月8日 2時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 夜にすみませんいつも楽しんで読ませてもらってます!瞳の中の暗殺者の「大切だからだよ!」ってセリフのところ、夢主ちゃん(愛梨ちゃん)かっこよすぎじゃん、えマジでかっけーってなって家族に変な目で見られましたρ(тωт`) イジイジこれからも応援してます! (2019年9月7日 21時) (レス) id: 81eb5f8e4a (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 愁さん» 夢小説なので。ここでは夢主ちゃんが主人公なので新一くんの言葉をとるときはあります (2019年2月7日 20時) (レス) id: 8c299fa2e0 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 愁さん» 新一くんは夢主ちゃんと付き合っているんですよ。蘭は新一より夢主の方が好きという設定です。一応設定に書いてありますけど (2019年2月7日 20時) (レス) id: 8c299fa2e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2018年9月2日 17時

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