【名探偵コナン】 双子は美少女で名探偵と怪盗!? ゼロの執行人

46話 ページ46

危機管理センターの大型スクリーンにはカプセルの新たな予測落下地点が映し出され、担当参事官が説明した。

「原因不明の爆発により、このままでは東京湾の埋立地に落下します」

「その埋立地の一つには、3万人が避難している〈エッジ・オブ・オーシャン〉があります!」

環境大臣の言葉に一同がざわつき、防衛大臣が立ち上がった。

「もう迎撃はできません!」





カプセルの新たな落下予測地点が東京湾の埋立地だと判明し、警察はカジノタワーに避難していた人々を急遽、別の場所へ移動させることになった。

高木「ゆっくりでいいです」

佐藤「まだ時間はあります!」

高木と佐藤はカジノタワー近くにあるショッピングモールの二階から必死で誘導した。
が、皆パニック状態で聞く耳を持たず、出口は詰めかけた人で大混乱になっている。
大型輸送車が停められた駐車場にも人だかりができていて、我先に乗り込もうと押し合いになっている。

目暮「皆さん、落ち着いてください!来たときと同様、必ず全員乗れるはずです!」

パトカーの前で目暮が拡声器で呼びかけていると、千葉が人並をかきわけてやってきた。

千葉「警部。情報が錯綜して、一般車両がこっちに避難しています」

目暮「何!?」

千葉「2本しかない橋が大渋滞です!」

そのとき。
ウォーーン……と不気味なサイレンが鳴り響いた。
それは国民保護サイレンだった。





不協和音がうなるようなサイレンは、避難者たちの恐怖心をいっそう煽った。
蘭たちが避難していたカジノタワーもエレベーターに人が殺到し、定員オーバーのブザーが鳴っていた。

「降りろ!」
「出ろ!」

手前に乗っていた人たちが押し出されてドアが閉まる。

小五郎「マズイな、こりゃ……パニックになってやがる」

ブラックジャックテーブルの前に蘭たちと集まっていた小五郎は、人が押し寄せているエレベーターホールを見て眉をひそめた。
園子と寄り添うように立っていた蘭は、不安そうに窓を振り返った。

(……A……)





愛梨は蘭に電話をかけながら警視庁の階段を駆け下りた。

愛梨「クソッ!ダメ。蘭に連絡がつかない!」

先に下りていた安室が立ち止まり、愛梨とコナンを振り返る。

安室「どうする？時間がないぞ」

コナン「安室さん。今度はボクたちの『協力者』になってもらうよ!」

安室「!?」

これはヤバイことになりそうだ───安室は引きつり気味の笑みを浮かべた。

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