45話 ページ45
境子「思い上がるな!アンタの『協力者』になったのも私の判断!アンタを裏切ったのも私の判断!彼を愛したのも私の判断!私の人生の全てを……アンタたちが操っていたなんて思わないで!!」
境子は泣きながら激しく否定した。
公安の手で転がされた人生を、決して認めたくなかったのだ。
境子「さよなら」
はき捨てるように言うと、境子はヘリポートを下りていった。
羽場『境子……』
愛梨が持ったスマホの中の羽場は涙を流してうつむいた。
やがて画面が真っ暗になった。
羽場がビデオ通話を切ったのだ。
安室は背を向けた風見に話しかけた。
安室「どんなに憎まれようと、最後まで彼女を守れ。それが───」
風見「我々公安です」
振り返った風見は、駆け出した。
安室と愛梨とコナンは、境子を追いかけていく風見の後ろ姿を見送った。
安室「君たちのおかげで、日本を貶めるテロリストを逮捕できた」
コナン「いつ、テロだと思ったの?」
コナンがたずねると、安室は「君たちの推理どおりだ」と答えた。
安室「あの日……国際会議場を点検中に、ガス栓にネットでアクセスできることを知った。それを使った爆破テロの可能性を考え、公安鑑識に指示していたとき、爆発に巻き込まれた。だが、現場の状況から事故で処理される可能性もあった」
愛梨「それで容疑者を作ったんだね」
容疑者として選ばれたのが、小五郎だったのだ。
安室「その容疑者をできるだけ早く警察から、公安の言いなりになる公安検察に移したかった」
コナン「だから境子先生を弁護士として送り込み、事故の線を潰したところで、小五郎おじさんを解放した」
安室「すごいね、君たちは。全ての謎を解く」
安室は恐れ入ったと言わんばかりに両腕を上げた。
愛梨「いや。まだ解けてない謎がある。それは……」
安室「ケータイ」
安室が愛梨のスマホを指差した。「さっきからずっと光ってるよ」
スマホを見ると、蘭からの着信があった。
伝言メモも入っている。
愛梨は安室から離れて、伝言メモを聞いた。
コナンも安室をチラリと見て愛梨の側に駆け寄った。
蘭『あ、A?今、〈エッジ・オブ・オーシャン〉のカジノタワーに避難してる。この留守電聞いたら電話して』
すると安室にも電話がかかってきて「はい」とイヤホンを耳で押さえた。
安室「……何!?カプセルが!?」
安室の不穏な声に、二人は嫌な予感がして振り返った。
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レモン - 14話の風見さんのセリフ、2291だったと思います…。 (2020年2月16日 11時) (レス) id: 2c1ae78a3f (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - セレーナさん» 教えてくださりありがとうございます! (2018年9月12日 17時) (レス) id: 8c299fa2e0 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ - 18話のじぇけッとはジャケットだと思うわ (2018年9月12日 16時) (レス) id: d7a9e3a4b0 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜の夜に咲き誇る華(プロフ) - ページ44の台詞間違えてます、公園じゃなくて公安ですよ (2018年8月29日 20時) (レス) id: 25ecde7308 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - セレーナさん» 本当ですね。ありがとうございます! (2018年8月23日 4時) (レス) id: 8c299fa2e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2018年6月22日 22時