40話 ページ40
ダッシュした日下部は安室を突き飛ばすと、警視庁へと向かう。
愛梨,コナン「日下部検事!」
コナンと愛梨と安室はすぐに追いかけた。
日下部「羽場!どこだ!?」
警視庁の屋上ヘリポートに駆け上がった日下部は、周囲を見回した。
しかし、羽場の姿はどこにも見当たらない。
日下部「……どういうことだ!?」
肩で息をしながら立ち止まると、背後から足音が聞こえた。
コナンと愛梨と安室が追いかけてきたのだ。
安室「彼はここにはいない」
安室の言葉に、日下部は耳を疑った。
日下部「だ……だが、携帯では確かに───」
安室「あなたが見ていたのは、合成映像だ」
「なっ……!?」日下部は目を丸くした。
安室「ドローンで撮影した映像を使って、あたかも警視庁のヘリポートにいるように合成したんだ。彼は今、安全な場所にいる」
羽場は阿笠博士の家にいた。
子供たちがドローンを警視庁の上空へ飛ばし、阿笠博士はリビングに設置したブルーバックの上に羽場を立たせて撮影した。
その二つの映像を灰原がパソコンで合成したのだ。
日下部「……そうか」
日下部はホッと息をついた。
羽場がここにいないと知って安心したようだが、問題はまだ解決していない。
愛梨は「透さん」と声をかけた。
愛梨「軌道修正できてないとしたら、落下位置はやっぱり……」
安室「ああ。4メートルを超えるカプセルが、秒速10キロ以上のスピードで、ここに落ちてくる」
安室は巨大なカプセルが警視庁に直撃するのを想像して、眉根を寄せた。
いくら周囲が避難しているとはいえ、その被害は計り知れない。
コナン「安室さんなら、今すぐ爆薬を手に入れられる?」
安室「耐熱カプセルを破壊するつもりか……」
コナンと愛梨は「いや」と首を横に振った。
愛梨「太平洋まで軌道を変えられる爆薬だよ」
安室「!!」
安室は驚いて二人を見た。「なんてこと考えるんだ」
コナン「他に方法ある?」
コナンに返された安室は、すぐにズボンのポケットからスマホを取り出して電話をかけた。
安室「風見。至急動いてくれ。……ああ、公安お得意の違法作業だ」
超高速で大気圏に突入した〈はくちょう〉本体と分離したカプセルは、猛烈な高温にさらされて光り輝いていた。
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レモン - 14話の風見さんのセリフ、2291だったと思います…。 (2020年2月16日 11時) (レス) id: 2c1ae78a3f (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - セレーナさん» 教えてくださりありがとうございます! (2018年9月12日 17時) (レス) id: 8c299fa2e0 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ - 18話のじぇけッとはジャケットだと思うわ (2018年9月12日 16時) (レス) id: d7a9e3a4b0 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜の夜に咲き誇る華(プロフ) - ページ44の台詞間違えてます、公園じゃなくて公安ですよ (2018年8月29日 20時) (レス) id: 25ecde7308 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - セレーナさん» 本当ですね。ありがとうございます! (2018年8月23日 4時) (レス) id: 8c299fa2e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2018年6月22日 22時