【名探偵コナン】 双子は美少女で名探偵と怪盗!? 14番目の標的2

52話 ページ2

目暮「沢木公平!!殺人容疑及び障害・拉致等の現行犯で逮捕する!!」

するとその瞬間ゴゴゴと音を立ててヘリポートが傾き始め、手錠をかけられた沢木はそのまま滑り落ちていく。

沢木「うわああ〜〜ッ!!」

ギリギリの所で目暮が沢木の腕を摑むが沢木は全身中に浮いており、負傷中の目暮一人では支えきれない。
ポールを掴み、沢木を引き上げるように持ちあげるが力が全く入らない。

沢木「放せ!!死なせろ!!」

計画が台無しになった沢木は自暴自棄になり叫び散らかすが、その腕を誰かにぐいッと引っ張られて上を見上げた。
白鳥に支えられた小五郎がしっかりと沢木の腕を摑んでいたのだ。

沢木「!?」

小五郎「……死なせやしねえ!!てめえに自分の犯した罪の重さをわからせてやる!!」

沢木「……!」

その言葉に脱力した沢木を一気に引っ張り上げ、一行は急いでヘリに乗って飛び立った。
その瞬間、建物が倒壊し始めて、バラバラと瓦礫が海に落ちていく。
ヘリに乗った小五郎は窓からその様子を見て安堵の息をついた。

小五郎「いやぁ、危機一髪だったな……」

コナン「おじさん、ヘリコプター恐怖症、治ったようだね？」

コナンがひと言小五郎にそう問いかけた瞬間、

小五郎「うわあ〜〜〜ッ!!降ろしてくれえぇぇ〜〜〜!!」

小五郎の声が響き渡った。





コナン「はい。知らないうちに飛び出したんで、ボク、ビックリしちゃった!」

無事にアクアクリスタルから脱出したコナンたちは地上へと帰ってきた。
ヘリコプターを降りるとそこには既にパトカーや救急車が数台止まっていた。
コナンはずっと持っていた拳銃を白鳥にようやくそこで返す。

白鳥「ったく。たまたま愛梨ちゃんの足をかすめたからよかったものの、ひとつ間違ったら大変なことになってたんだよ」

コナン「ごめんなさい」

本当はハワイの別荘に行った時、ハワイの射撃場でAと共に優作に教わっていたのだが、そんな事を言えるはずもなく。
コナンはそんな事を考えながら(そんなこと言えねェよな)と心の中で呟いた。
それを知っている愛梨だからこそあの時、コナンなら出来ると信じて「撃て」と言ったのだ。
その信頼と経験があったからこそ出来たこと。

(でもAには痛い思いさせちまったな……)

いくら掠めただけとはいえ、傷をつけてしまった事に変わりは無い。
愛梨の方を見ると丁度小五郎に抱えられて待機していた救急車のストレッチャーに乗せられている所だった。
蘭は愛梨の傍にずっとついている。

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