22話 《生存者六千人》 ページ25
貴方side
自 殺。モンスター戦における敗北。凄まじい速さで増えていく、無慈悲なラインを刻まれた名前たち。
その数がゲーム開始一ヶ月で二千人という恐るべき数にのぼった時、残った全プレイヤーを暗い絶望感が包み込んだ。このペースで死亡者が増えつづけるなら、半年経たないうちに一万人が全滅してしまう。百層突破など夢のまた夢だ。
だがーーー人間というのは慣れるものだ。
一ヶ月と少し経った頃にようやく第一層の迷宮区が解放され、そのわずか十日後に第二層も突破された頃から、死者の数は目に見えて減りはじめた。生き残るための様々な情報が行き渡り、きちんと経験値を蓄積してレベルを上げていけばモンスターはそれほど恐ろしい存在ではないという認識が生まれた。
このゲームを
最上層は遥かに遠かったが、かすかな希望を原動力にプレイヤーたちは動きはじめーーー世界は音を立てて回りだした。
それから二年。残るフロアの数は二十六、生存者六千人。
それがアインクラッドの現状だ。
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みさっと - アドバイスです。 もう少し書くのに間を開けてわどうですか? 内容は、凄く好きです! (2018年4月8日 17時) (レス) id: 0bc1c5e779 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2018年2月18日 1時