第十五幕 三話 ページ17
目の前にいたガゴゼと蛇太夫を横薙ぎに斬り捨てた。二人が煙のように消えていくと柱に寄りかかって(かっこつけて)いた旧鼠が口を開いた。
さすが元ホステス。立ち方がかっこいいな。とか思ってない←
「知っているのか？二代目が死んでから…組が弱体化してしまっていることを」
組の弱体化…。
それは前々から総会で話に出ていた。だから早くリクオを総大将につけて組を上げて行かなくてはいけないのだが、昼のリクオがそれを拒否しているため奴良組は弱体化していく一方なのだ。
「姫は…知っているはずだ」
チラリと私を横目で見る旧鼠。リクオは自分の後ろにいる私を振り返った。
くそっあの溝鼠。余計なことを。
苦虫を潰したような顔をすると旧鼠はフッと笑いリクオに向き直る。
「テメェに…秩序をなくしたこの
たくさんの鼠達がリクオの体を駆け上っていく。それに気づいたリクオは祢々切丸でどんどん鼠達を斬り捨てていく。
それをハラハラしながら見ていると何かが体を駆け上って来る感じがした。ゆっくりと視線を下に向けると、だ。
『きゃあぁぁぁ!!』
たくさんの鼠達が私の体を駆け上ってきていた。
なんで私までとばっちり食らわなきゃいけないのかなぁ!?
しかもあの長い階段を駆け上がってきたせいで牛頭丸に斬られた横腹が痛みだしてきたし!治ったと思ったのに!
どんどん鼠達が上がって来るが横腹が痛すぎて狐火と桜を出すにはキツいし、夜桜を抜刀しようにも鼠達が夜桜を覆い隠しているため難しい。この溝鼠、邪魔でしょうがない!
そう考えているとズキッと横腹が痛んだ。この溝鼠共、痛めている横腹の上をわざと這い上がってやがる。
もう無理ッ!と思って目を瞑ると駆け上がってきているはずの鼠達の気配が消えた。それと同時に暖かな温もり。
それに目を開けると私を抱きしめているリクオの姿があった。
『リクオ…!』
「大丈夫かい？」
祢々切丸を片手に私の腰を支えているリクオが顔をのぞきこんできた。それに頷くとリクオはほっとしたように息を吐いて私の横腹を優しく擦った。
「まだ治ってねえのか」
『どこぞの溝鼠達のせいで傷が開いたみたいよ』
やれやれと肩を竦めてそう言うとリクオはその瞳に激昂の炎を燃え上がらせて鋭く前を睨みつけた。
その視線の先を見ると消えたはずのガゴゼと蛇太夫、そして星矢が私達に襲い掛かってきていた。
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さきっち(プロフ) - 美桜さん» いえいえ！ (2019年11月27日 16時) (
レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - さきっちさん» 分かりました！ありがとうございます！ (2019年11月27日 16時) (レス) id: bc13b73ee8 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - ごめんなさい……。私もここの場面は前に書いたものなのでどうやって出したのか覚えていなくて。いろんな読み方を入力してパソコンで出たのは覚えているんですが…。力になれなくてすみません！ (2019年11月27日 16時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - でないです……。 (2019年11月27日 16時) (レス) id: bc13b73ee8 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 美桜さん» どれかを入れれば出るはずですけど……ダメでしたか？読み方はたくさんあるので… (2019年11月27日 16時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2017年11月1日 22時
