【名探偵コナン】 双子は美少女で名探偵と怪盗!? 14番目の標的

10話 ページ10

スケボーの修理をしてもらうため阿笠邸に来ていたコナンと愛梨は目暮と英理の事を阿笠博士に話していた。
阿笠博士はコナンのスケボーを修理しながら口を開いた。

阿笠「でも、なぜ……あんな慎重な人が毒入りのチョコレートなんかを……」

コナン「ああ。この前の食事の時におっちゃん、蘭のお母さんを怒らせちゃって、そのお詫びだと勘違いしたらしいんだ」

刀と包装紙にある花の写真を見ていたコナンがそう答えると「なるほど」と阿笠博士は呟いた。
コナンの隣では修理が終わったスケボーを抱えながら眠そうにしている愛梨がいた。
それを横目にコナンが写真を見続けると、スケボーの修理が終わった阿笠博士は「ホレ!修理終わったぞ」とコナンを振り返った。
その時、玄関の方からパリーンと何かが割れる音が聞こえた。

阿笠「ン!?」

愛梨「何の音？」

目を覚ました愛梨の手を引いてコナンと阿笠博士が玄関へと駆けて行く。

阿笠「誰じゃ!こんないたずらしたのは!?」

玄関へと行くと、石が投げつけられたようで鏡が割れていた。
スケボーを抱えたコナンと愛梨が割れた鏡の隙間から外を見るとバイクに乗りヘルメットをかぶった人が何かを持ちながらこちらを見ていた。
何を持っているのかに気づいた愛梨が阿笠博士を振り返る。

愛梨「博士!開けちゃダメ!!」

阿笠「え？」

愛梨の声にドアを開けた阿笠博士が振り返るとヘルメットをかぶった人はボウガンを撃った。
そのボウガンの矢がドッと阿笠博士の尻に当たると「おわッ!!」と声を上げながら阿笠博士が倒れる。

愛梨,コナン「博士!!」

駆け寄るコナンと愛梨。
それを見ていた犯人はバイクのエンジンを吹かした。

阿笠「ワ、ワシは大丈夫じゃ!追え!!新一!!Aくん!!」

コナン「えっ、でも……」

狼狽えるコナンたちを他所に犯人はエンジンを吹かして走り去ってしまった。

阿笠「追え!!新一!!Aくん!!追うんだ!!」

愛梨,コナン「わかった!!」

だッと走り出したコナンたちは玄関を出るとカランと地面にスケボーを置いた。
唸り出したスケボーに飛び乗ってコナンたちは阿笠邸を飛び出す。
バイクが走って行った方向にスケボーを走らすが、途中のT字路でどっちに逃げたかわからなくなってしまった。

愛梨「どっちにいったと思う？」

コナン「わからねえ。左なら歩美や元太たちの家のほうだろ」

愛梨「一か八か……」

探偵バッジを取り出した愛梨は歩美たちに呼びかけた。

歩美『あっ、愛梨ちゃん!!』

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