36話 ページ36
愛梨「確か、右手だよ」
顔を見合わせてコナンと愛梨は悔しそうに唇を噛み締めた。
多大なる思い違いをしていたのだ。
その時、通路の向こうから小五郎と白鳥が戻って来た。
小五郎「警部、ダメでした。村上の姿はどこに見当たりません!!」
白鳥「もう、ここから逃げ出してるんじゃないでしょうか？」
そんな白鳥の言葉にフォードと宍戸は口を開いた。
フォード「そんなはずはない!出口がないんだから!!」
宍戸「きっと、まだどっかに潜んでんだよ!!」
そんな皆の後ろで二人は(いや、犯人は村上じゃない!この中にいる誰かが!!)と心の中で呟いた。
(誰だ？誰が奈々さんを)と辺りを見渡していると、愛梨の頭の中で缶ジュースが倒れた音が甦った。
(私が床に置いたジュース缶を蹴ったんだ)と気づいた愛梨はコナンの手を引いて缶ジュースを置いた場所まで行く。
愛梨「見て新一。中身が床にこぼれてる」
視線の先には少しへこんだ缶の周りに飛び散っているジュース。
それを見て愛梨は口を開いた。
愛梨「私が床に置いた時、半分ほど残っていたのは間違いないわ」
コナン「そのジュース缶を蹴ったとしたら、中身が飛び散って、シミがついているはずだ!!」
愛梨,コナン「犯人のズボンに!!」
顔を見合わせて頷き合った二人は皆の元に戻ると注意深く見渡した。
沢木、フォード、仁科、宍戸と並ぶ四人の足元、ズボンの裾に注目しながら四人の後ろを歩くと一人のズボンにしみがついていた。
(この人が!?でも、どうして)
困惑した二人が顔を見合わせると小五郎が申し訳なさそうに俯いて沢木に話しかけた。
小五郎「申し訳ない、沢木さん。オレのせいで旭さんが殺されて、店を任せるどころの話じゃなくなって」
沢木「いえ。どうせ断るつもりでしたから」
小五郎「え!?」
沢木「実が、今勤めている店もやめて、田舎へ帰ることにしたんです。私、一人息子ですから両親の面倒をみなければならないんです」
そんな事を話している横で目暮は後ろで手を組んで小五郎たちを見た。
目暮「とにかく、今は下手に動かんほうがいいでしょう」
そして目暮が「特に宍戸さん!」と宍戸に目を向けると、彼は「わかってますよ!」と手を前に出して目暮の言葉を止めた。
自分が狙われているということを自覚したらしい。
そんな面々を見ている愛梨の横でコナンは(待てよ……もしかしてあの人)と考え込むように口許に手を当てると愛梨に待ってるように言い駆け出した。
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users1717(プロフ) - 次回作楽しみにしてます (2019年6月8日 0時) (
レス) id: bf17222534 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - コナン大好きです最高ですコナンと新一大好きです (2019年4月18日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - どうなるあいりんちゃんコナン君続きが楽しみです (2018年5月12日 17時) (レス) id: cb293f2c0a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああどうするのあいりんちゃんが、コナン蘭おちゃん助けてだせるのかな、続きが楽しみです (2018年5月8日 8時) (レス) id: cb293f2c0a (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - 続きが楽しみです！(*´ω｀*) (2018年4月29日 23時) (レス) id: 86f93bcfe8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2017年12月23日 23時
