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32話 ページ32

ワインの隙間にあったボウガンの傍にはスペードの八のカードが置かれていた。

白鳥「やはり仕掛けたのは村上で、あの置き手紙も村上が…!」

目暮「だとしたら、ナゼ村上は9を飛び越えて8の沢木さんを」

その瞬間、小五郎たちの頭に嫌な予感が通り過ぎた。
顔をしかめながら小五郎が目暮を見て避難するように言うと皆がそれに従ってワインセラーは出ることになった。





さっきの部屋に戻ってくると開いていたはずの入り口が閉じられていて不思議に思った目暮が口を開く。

目暮「あれ!?閉まってるぞ。入り口とはここじゃなかったかね?」

白鳥「いえ、確かにここです」

奈々「帰るんなら、コート取って来てもいい?」

白鳥「どうぞ」

奈々がコートを取りに行くため先程のテーブルを振り返ると目を見開いて「キャアアア〜〜ッ!!」と悲鳴を上げた。
その声に皆が振り返ると、目の前には胸ポケットにスペードの九カードが刺さった旭が魚たちと一緒に浮いていた。
その目は見開かれ、どこから見ても死んでいるようにしか見えない。
皆ががく然と目を見開いて旭を見ていると白鳥が声を上げた。

白鳥「警部!このドア、電子ロックされていて開きません!!」

目暮「何だと!?よし!応援を呼ぼう!!」

そう言って携帯を取り出すが圏外のため電話は通じなかった。
小五郎がロビーにおいてある電話の受話器を取るが電話線が切られており無音だったため、小五郎は「警部!!非常口を見てきます!!」と厨房に向かって走っていく。





しばらくして帰ってきた小五郎から知らされたのは非常口はセメントで塞がれていて使えない状態だという事だった。
皆はテーブルについてその報告を聞いていたが、我慢の限界が来た仁科がバンッと拳をテーブルに叩きつけて怒鳴る。

仁科「あんたのせいだ!!あんたのせいで関係のない私達まで!!」

奈々「そうよ!どうしてくれんのよ!!」

口々にそう罵倒する奈々たちに小五郎は思わず口を噤んだ。
宍戸は横に座っている奈々に視線を向ける。

宍戸「村上が順番を変えてなかったってことは次に狙われるのは、奈々ちゃん、キミだってことだ!!」

奈々「や、やめてよ!何でそんな、名前も知らない男に狙われなきゃいけないの?」

愛梨「でも気になる事あるんでしょ?」

皆が口を開いた愛梨に視線を向けると愛梨は「だって、さっき」と口を開いた。

ーその人…8日前に出所したんだよね…ー

先程の言葉を思い出した。

奈々「だから、あれは関係ないって……」

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users1717(プロフ) - 次回作楽しみにしてます (2019年6月8日 0時) (レス) id: bf17222534 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - コナン大好きです最高ですコナンと新一大好きです (2019年4月18日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - どうなるあいりんちゃんコナン君続きが楽しみです (2018年5月12日 17時) (レス) id: cb293f2c0a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああどうするのあいりんちゃんが、コナン蘭おちゃん助けてだせるのかな、続きが楽しみです (2018年5月8日 8時) (レス) id: cb293f2c0a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きが楽しみです!(*´ω`*) (2018年4月29日 23時) (レス) id: 86f93bcfe8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2017年12月23日 23時

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