【名探偵コナン】 双子は美少女で名探偵と怪盗!? 14番目の標的

23話 ページ23

コナン「あっぶねェ」

倒れる直前でコナンが抱き留めると愛梨は「あ、ありがとう」と顔を引き攣らせながらコナンの腕から離れた。
二人して視線を床に落とすと、そこには抉られたような痕がある床。

コナン「フローリングが傷ついてる」

愛梨「あぶな……」

沢木「大丈夫かい？そこはこの前、瓶を落としちゃって。愛梨ちゃんとコナンくん、スリッパはいてないから注意してね」

「はーい」と愛梨が返事をするのにかぶせるように白鳥がワインを見ながら口を開いた。

白鳥「……マルゴー、ラフィットにオー・ブリオン。さすがに高級ワインばかりですね!」

小五郎「そう言えばなんて言いましたっけ？沢木さんのお宝のペト……」

白鳥「えっ!?シャトー・ペトリュスもあるんですか？」

そのワインの名前を聞いて愛梨は確か……と頭の中から何処で聞いたのかを思い出し、隣にいるコナンに小声で聞いた。

愛梨「ね、シャトー・ペトリュスってたしか……」

コナン「ああ。『ナイル殺人事件』でポワロが飲んだワインだ」

「ふーん」と頷いた愛梨は(いつ飲んだとか、よく思い出すな〜)と感心したようにコナンを見た。
改めてこの推理オタクはすごいと思う。

沢木「あったんですが、この前、飲んでしまいました」

小五郎「アレ!?でもあれは、飲み頃になるまで数年かかるって」

沢木「つい、我慢できなくなりましてね」

額に手を当てながら笑う沢木。
ワインの話で盛り上がっている面々を見て目暮は苦笑いをしながら口を開いた。

目暮「沢木さん、ワインの話はこの次と言うことで。今日のご予定を聞かせていただけますか？」

沢木「旭勝義さんってご存知ですか？都内で十数件のレストランを経営する実業家なんですが」

目暮が持つアクアクリスタルのパンフレットを覗き見ながら小五郎が口を開いた。

小五郎「ああ、旭さんなら一度、仕事の依頼を受け、会ったことがあります。今度東京湾に海洋施設『アクアクリスタル』をオープンするとか？」

沢木「はい。そこのレストランを一軒任せてもいいとおっしゃってくださって。その件で3時に約束が……」

コナン,愛梨「えっ!?旭勝義？」

目暮「あさひ？」

小五郎「待てよ」

白鳥「9だ!!旭に九が入っている」

目暮「……と言う事は、次に狙われるのは旭さん」

小五郎「しかし、私はペットの猫探しの依頼を受けただけで、知り合いと言う程では……」

腕を組みながらそう呟いた小五郎に視線を向ける。

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