【名探偵コナン】 双子は美少女で名探偵と怪盗!? 14番目の標的

20話 ページ20

眼下で子供たちが校庭で遊んでいるのが見えた。
その中に見知った顔が見えたので愛梨は探偵バッジを取り出して元太へと通信を繋げる。

愛梨「ねえ元太!聞こえる!?」

「元太!!」と愛梨が再度呼びかけると元太が『愛梨か!?』と応答した。
やっと出たと思いながらコナンの操縦する姿を横目に今の状況を説明する。

愛梨「今からヘリコプターを緊急着陸させる!!みんなを避難させて!!いいわね!?」

歩美『ヘリコプターって!?』

子供たちは愛梨の声に上空を見上げるとヘリコプターが真っ直ぐこちらに降下してくるのが見えて、「わッ!!」「みんな!逃げろーっ!!」と声を上げて校庭にいる子供たちをみんな避難させる。
「ヘリコプターが落ちてくるぞォーーっ!!」という声が探偵バッジから聞こえてくるとコナンはニヤリと微笑んだ。

(落ちるかよ!!)

掴まっていた愛梨は左へと一回転をしたヘリに声を上げた。

愛梨「左へ回転している!!右ペダル強く!!」

だが、態勢の崩れたヘリはそのまま校庭へと降下していく。

コナン「やばい!!ダウン・ウォッシュに入った!!」

(嘘でしょ……)と愛梨が顔を引き攣らせるのと同時にヘリは左に傾きながら校庭へと着陸した。
砂埃が舞う中横倒れになりながらヘリが校庭のど真ん中へと滑りこんでいく。
コントローラをつかんでいるコナンに抱きしめられた愛梨と小五郎たちが衝撃に耐える中、ヘリは校庭の真ん中で停止した。

元太「ホ、ホントに落ちたぜ……」

歩美「あれに、愛梨ちゃんとコナンくん、乗ってるの？」

子供たちが木の陰に隠れながらヘリコプターの様子を見ていると、ガンッと愛梨がヘリコプターのドアを蹴り開ける。
ヘリの中から煙が巻き上がる中、愛梨が開けたドアから小五郎が「助かったぁ!!」と飛び出して来た。
小五郎がヘリから下りると目暮、辻と次々と下りるくる。
コナンがヘリから飛び下り、最後に下りる愛梨に手を貸していると燃料が漏れているのが見えて辻に手を貸している小五郎たちを振り返った。

コナン「燃料が漏れてる!!」

小五郎,目暮「何っ!?」

辻を支えながら小五郎たちが走り出すとコナンと愛梨も手を繋ぎながら急いで小五郎たちの後を追う。
すると後ろでカッと閃光が光ると、爆発の重圧でコナンと愛梨は飛ばされた。
窓ガラスや玄関のドアガラスが割れると、爆風に飛ばされたコナンは愛梨を抱きかかえながら校庭を転がる。

愛梨,コナン「わあぁッ!!」

ゴオオッと背後で燃えるヘリをコナンたちは座り込んだまま見つめた。

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