19話 ページ19
目暮「どうしました?」
辻「眩しくて目が開けてられない!」
目暮「何だって!?」
「まさか、あの目薬!?」と愛梨が横にいるコナンに視線を向けるとコナンは険しい顔で「そうだろうな」と頷く。
その後ろで小五郎が前を指差しながら「……と、言うことは……」と目暮と顔を見合わせていると、ヘリが風で左へと流された。
「うああ〜〜〜ッ!!」と声が上がる中、愛梨が外を指差しながら切羽詰まった顔で辻を見る。
愛梨「おじさん!左へ流されてる!!」
辻「くっ!!」
目暮「も、毛利くん!キミは操縦できんのか?」
小五郎「できるワケないでしょうがあっ!!」
掴まりながら声をあげる小五郎を横目に愛梨は流されていく重力に舌打ちをした。
(このまま飛び続けるのは無理だ!!どこか着陸できる場所は……)
横で考えあぐねているコナンを見ながら愛梨が外へと視線を向けると帝丹小学校が見えた。
愛梨「コナン!帝丹小学校に着陸できないかな!?」
愛梨の声にハッとしたコナンは愛梨と頷き合うと「ヨシ!!」と辻の足の間に座ってコントローラをぐッと引いた。
コナン「校庭へ着陸するからおじさんと目暮警部はしっかり掴まってて!!愛梨はペダルとコレクティブ操作を!!」
愛梨「え!?」
急に言われた愛梨が目を見開いて驚くと小五郎が後ろから怒鳴った。
小五郎「バカ!やめろ!!オレ達を殺す気か!!」
コナン「大丈夫。ガキの頃、何度も模擬操縦してっから!!」
小五郎「い、今だってガキじゃねェか」
(確かに……)と愛梨が密かに頷くとコナンが「愛梨」とジロリと睨みつけてきた。
「はいはい、すいませんでした」謝るとコナンは辻を振り返る。
コナン「辻さん!このままじゃ墜落するだけだ!!協力して!!」
コナンのその言葉に辻は目を閉じて冷や汗を流しながら頷いた。
辻「う……わかった!!やろう!!」
小五郎,愛梨「あ……マジ……?」
顔を歪めながらそう呟く二人を尻目にコナンは、コントローラを引いていく。
コナン「高度300フィート!速度40ノット!愛梨!!」
愛梨「あーもう、わかったよ!!」
自棄になり声を上げた愛梨はコレクティブスティックをぐいッと上げた。
帝丹小学校に向けて降下していくヘリに小五郎が「うう……」と声を上げると、コナンはチラリと速度と高度のメーターを見た。
コナン「高度200フィート!速度30ノット!!右ペダル10度踏んで!!」
コナンのその言葉に辻が右足でペダルをぐッと踏む。
コナン「校庭へストレート・イン!!距離500フィート!!」
195人がお気に入り
「名探偵コナン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
users1717(プロフ) - 次回作楽しみにしてます (2019年6月8日 0時) (レス) id: bf17222534 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - コナン大好きです最高ですコナンと新一大好きです (2019年4月18日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - どうなるあいりんちゃんコナン君続きが楽しみです (2018年5月12日 17時) (レス) id: cb293f2c0a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああどうするのあいりんちゃんが、コナン蘭おちゃん助けてだせるのかな、続きが楽しみです (2018年5月8日 8時) (レス) id: cb293f2c0a (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - 続きが楽しみです!(*´ω`*) (2018年4月29日 23時) (レス) id: 86f93bcfe8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さきっち | 作成日時:2017年12月23日 23時