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13話 ページ13

小五郎「しかし傷口はまだ……」

目暮「ちゃんと縫ってあるから大丈夫だ!!」

目暮のその言葉に安堵の笑みを浮かべるコナンたち。
「話は聞いたよ!」と表情を改めると目暮は鋭い目で小五郎を見た

目暮「犯人はおそらく村上丈だ!!」

小五郎「村上丈!!」

眉間に皺を寄せながら険しい顔つきの小五郎を見て白鳥は目暮へと問いかけた。

白鳥「何者ですか?」

目暮「一匹狼のカード賭博のディーラーでな。10年前、殺人事件を起こして、一週間前に仮出所したばかりなんだ」

蘭「カード賭博のディーラーって?」

阿笠「トランプの賭博で客に札を配る者の事じゃよ!」

ベッドに仰向けに寝転んでいた阿笠博士が蘭の方へと顔を向けて説明をした。
目暮は懐から一枚の写真を取り出す。

目暮「これが10年前の村上丈だ」

そこにはたくさんの客たちに囲まれた一人の痩せ細い男がトランプを配っていた。
その写真を見ることなく小五郎は視線を宙へと向ける。

小五郎「村上か……確かにあいつならオレに恨みを抱いても無理はない」

コナン「どうして?」

小五郎「オレがヤツを逮捕したからだ!!」

蘭「そんな……刑事が犯人を逮捕するのは当たり前じゃない!!」

蘭の言葉に(確かに)と内心頷いた愛梨は「……それはそうなんだが」とどこか歯切れ悪く蘭から顔を背ける小五郎を横目で見て首を傾げた。

白鳥「その事件なら私も聞いた事があります!確かその男は所轄署に連行された後で……」

目暮「白鳥くんッ!!その話はもういい!!」

白鳥「えっ!?」

話を打ち切った目暮に驚く白鳥の後ろで蘭とコナンと愛梨も驚いたように目暮を見つめた。
小五郎はそれを他所に顎に手を当てて深く考え込む。

小五郎「しかし、村上丈はなぜ真っ先にこのオレを襲わないんだ?オレに恨みがあるなら、直接」

目暮「それは、キミを苦しめるためだろう。真綿でジワジワと首を絞めるようにな」

目暮のその言葉に小五郎は何処か思いつめたような顔で考え込んだ。





目暮と小五郎を十和子の傍に置いたあと、白鳥は蘭とコナンと愛梨を探偵事務所へと車で送っていた。
後部席にいた蘭が先ほどの出来事を思い出して運転席の白鳥に声をかける。

蘭「あの、白鳥さん、病院で何を言いかけたんですか?」

白鳥「え?」

愛梨「ホラ、村上丈って人の事だよ!」

蘭とコナンの間にいた愛梨が身を乗り出してそう言うと白鳥は思い出したように「ああ」と答えた。

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users1717(プロフ) - 次回作楽しみにしてます (2019年6月8日 0時) (レス) id: bf17222534 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - コナン大好きです最高ですコナンと新一大好きです (2019年4月18日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - どうなるあいりんちゃんコナン君続きが楽しみです (2018年5月12日 17時) (レス) id: cb293f2c0a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああどうするのあいりんちゃんが、コナン蘭おちゃん助けてだせるのかな、続きが楽しみです (2018年5月8日 8時) (レス) id: cb293f2c0a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きが楽しみです!(*´ω`*) (2018年4月29日 23時) (レス) id: 86f93bcfe8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2017年12月23日 23時

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