60話 ページ10
コナンのつぶやきに歩美と光彦が顔を真っ赤にした。
「ガキンチョが!」園子があきれると、「ピンクって?」ボールを蹴り損ねて転んでいた元太がきょとんとした。
「同じだ……」蘭が呆然と呟くと、噴水の縁に座っていた灰原が「……エロガキ」とつぶやく。
コナン「あ、いや……これは……」
愛梨「コナン!」
愛梨が顔を真っ赤にしてコナンをにらんだ。
コナン「ご、ごめんなさい!」
コナンは慌てて謝りながら、
(ったく……サッカーできるんだからヘディングで返せよな。でも、ピンクか……)
と心の中でつぶやいた。
そんなことがあった数日後。
愛梨は一つの小袋を持って真田と出会った公園に来ていた。
今朝、Aの携帯から真田に公園に来てほしいと送ったら了解の返事が返って来たので、渡そうと思ったものを急いで買って走って来たのだ。
事務所を出るときはコナンにどこに行くのかと問い詰められたがそれをするりと抜けて出てきたので、少し時間がかかってしまった。
(なんか最近コナン、過保護じゃない……?)
ただ真田と仲がいいというのが気に入らないだけのコナンのことを全然わかっていない愛梨は首をかしげて息を切らしながら、真田がいるはずのベンチに向かった。
そこにいたのは真田で愛梨の姿を見た途端、少し驚いたように目を見開いて愛梨に駆け寄った。
真田「そ、そんな急いでどないしたん……てゆーかAちゃん知らんか?ここで会う約束……」
愛梨「はい、A姉ちゃんから。A姉ちゃん、事件が忙しくて予定が空かなかったから渡してきてって頼まれたんだ」
残念そうに肩を落とした真田に苦笑いをしていると、
真田「お礼言いたかったんやけどなぁ……」
愛梨「お礼?」
首をかしげた愛梨に真田は頷くと「この間のお礼や。応援してくれてたん、嬉しかったからな」と頬をかきながら目線をそらした。
愛梨が「へえ」と笑うと、真田は頬を赤く染めて「これ、今開けてもええよな?」とプレゼントを開けだした。
中から出てきたのはリストバンド。
真田「これ……」
愛梨「A姉ちゃんがこの間、応援に行けなかったお詫びにだって。それA姉ちゃんとお揃いなんだよ」
真田は嬉しそうに笑うとさっそく左手にリストバンドをつけた。
真田「これのお礼も言わなあかんな」
愛梨「後で電話してみたら?」
真田「せやな。ところで、この前の試合の時、オレの名前呼び捨てにしたやろ?」
ギグっと体を揺らした愛梨は「さあ?」と視線をそらした。
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美紀 - コナン大好きです最高ですコナンと新一大好きです (2019年4月18日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
R - R好みで好きです! (2018年10月13日 16時) (レス) id: b2f8c859e0 (このIDを非表示/違反報告)
R - 貴大くんとの絡みがもっと見たいです (2018年10月13日 16時) (レス) id: b2f8c859e0 (このIDを非表示/違反報告)
影月(プロフ) - 説明欄の文字が黄色で見にくいので変えていただけませんか? (2017年12月24日 17時) (レス) id: f3ad1d08de (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 14番目のターゲット大好きです!楽しみにしてます☆ (2017年12月23日 15時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2017年6月24日 1時