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59話 ページ9

コナン「どうだ!!」

コナンは電光掲示板を見上げた。
すると電光掲示板のカウントダウンが残りコンマ15秒で止まり、二度点滅した。

コナン「へへ……」

力が抜けたコナンはヨロヨロと後ずさり、その場にへたり込んだ。

元太「おお!すげーぞコナン!!」
光彦「やったー!」
歩美「コナンくーん!」

元太、光彦、歩美がそれぞれ手を大きく振り上げて叫ぶ。
立ち上がったコナンは愛梨の方を見る。
それに気づいた愛梨は満面の笑みを浮かべピースをした。
微笑み返したコナンは振り返り、中岡を見た。

中岡「ナイスシュートだ」

中岡はコナンを見つめて微笑んだ。
いつの間にか復讐に満ちた表情は消え、おだやかな顔をしている。

中岡「11人目のストライカーは、おまえだったんだな。江戸川コナン……」

コナンも微笑み中岡を見つめると、遠くからパトカーと救急車のサイレンが聞こえてきた。





杯戸公園に来ていたコナン、歩美、光彦、元太は、噴水の近くでサッカーを始めた。
すぐそばのベンチには蘭と園子と愛梨、噴水の縁には灰原が腰かけ、ボールを追いかけるコナンたちを眺めていた。

園子「それにしても、私たちのいた競技場に爆弾が仕掛けられてたなんてねぇ……」

園子が事件を思い返すと、蘭は「そうだねぇ」とあいづちを打ちながら、コナンたちと隣にいる愛梨を見た。
無邪気にボール遊びをしているあんな小さい子たちが爆発を止めて、何万人もの命を救ったのだ。
蘭は、少年探偵団はすごいなと改めて感心して微笑んだ。

園子「そういや、あれ、何だったの?」

ふと思い出した園子が蘭に尋ねる。

蘭「え?あれって?」

園子「ほら、中学ンとき、新一君がふざけて蹴ったボールをAがどうしたこーしたって」

蘭「あ、ああ……」

(ふつー、今思い出す……?)

蘭と愛梨は思い出して苦笑いした。
そのとき、元太がミスキックしたボールが愛梨に向かって飛んでいった。

コナン「愛梨!」

コナンの声に振り返った愛梨は、目の前に迫ったボールを、

愛梨「っ!はあ!!」

反射的に空手のように足を高く上げて蹴り返した。
愛梨の正面に立っていたコナンの視界に、ひるがえったスカートの中が飛び込んできた。

コナン「ピンクだ……」

思わずつぶやいた瞬間、コナンは中学のときのことを思い出した。
あのときも新一がふざけて蹴ったボールをAが足を高く上げて蹴り返し、スカートの中が見えてしまったのだ。

歩美「やだ、コナン君!」
光彦「信じられません」

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美紀 - コナン大好きです最高ですコナンと新一大好きです (2019年4月18日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
- R好みで好きです! (2018年10月13日 16時) (レス) id: b2f8c859e0 (このIDを非表示/違反報告)
- 貴大くんとの絡みがもっと見たいです (2018年10月13日 16時) (レス) id: b2f8c859e0 (このIDを非表示/違反報告)
影月(プロフ) - 説明欄の文字が黄色で見にくいので変えていただけませんか? (2017年12月24日 17時) (レス) id: f3ad1d08de (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 14番目のターゲット大好きです!楽しみにしてます☆ (2017年12月23日 15時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2017年6月24日 1時

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