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秘密の鈴木くん!!4 ページ20

にこっと可愛らしく笑いながら言った忍に爽歌とAを覗いた女子全員が顔を赤くした。
そして悲鳴を上げる。


「いやー♡
見た!?あの笑顔。
忍様マジ天使ーー!!」

「オレ様系もステキだけどカワイイ系の忍様も最高だわーー♡♡」


騒ぎ立てる女子の後ろで遠巻きに見ていた双子とAそして爽歌は苦い顔をした。
そんなAと双子には鳥肌がたっている。


「一体どうなってんだ」

「完全にキャラかわってんぞ」

『ちょっと気持ち悪いかも…』


翔、輝、Aが引き気味に言うと忍は席を立って双子を振り返った。


「輝くん、翔くん。
休み時間、いっしょに球技大会の練習をしないか」


急に声をかけられドキッとしながらも心の中で((輝くん?翔くん?))と首をかしげた。
「「え…」」と戸惑いがちに声を出す双子を見て忍は申し訳なさそうに口を開く。


「今までケンカばかりしていたけど、3人で力を合わせれば必ず優勝できると思うんだ。
君たちはリーダーシップもあるし能力も高い」

「「忍…?」」

「今まで素直になれなかったけど、君たちの実力は認めてる。
本当はずっと君たちが羨ましかっただけなのかもしれないな…」

「「忍…」」


申し訳なさそうに言う忍に双子は顔を見合わせた。
そして輝が口を開く。


「オレたち…ずっとオマエに嫌われてると思ってた…」

「ごめん。
ただ君たちがまぶしすぎただけなんだ……」


なんだかいい感じの雰囲気の三人をぽかーん…と口をあけながら唖然と見つめる八王子とちひろとAと爽歌。
そんな四人を差し置いて三人は涙を浮かべながらがしっと力強く抱きしめ合った。


「オマエ、いい奴だったんだな。
誤解しててごめん!!」

「オレのほうこそ…っ!」

「オレたち今日から親友だぜーーッ!!」

「「『うそ…』」」


その様子を見ていたちひろ、A、爽歌は顔を引きつらせ信じられないという風につぶやいた。




こうして3人の間には(気持ち悪い)友情が芽生え、


「練習しようぜ!!」

「「おう!!」」


徐々に、


「オマエ、やるな!!」

「見直したぜ!」

「フ…君たちこそ」


その絆を深めていき、


「なあ、オマエ好きな子いるの?」

「ヒミツだよ」

「えー教えろよー」


球技大会当日___


《2年2組、男子ドッジボール決勝出場!!
鈴木輝・翔・忍が素晴らしいコンビネーションを見せています!!》


ワッと会場が盛り上がった。
ボロボロになりながらも三人はお互いに声をかける。

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星花 Ruru(プロフ) - 一番最初から見てみたんですけどとても面白いです!!これからも頑張ってください!応援してます!!(っ*’ω`) (2017年3月29日 21時) (レス) id: 68eb365810 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2017年3月26日 23時

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