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33話 ページ33

蘭「ちょっと、愛梨ちゃん!?コナン君!!」

小五郎「ったく、勝手なヤツらだ」

小五郎があきれた顔をすると、光彦は「単独行動は、彼らの得意技ですから」と笑い、一同は駆けて行く愛梨とコナンの後ろ姿を見つめた。





ホールに戻った二人が、一・二階席後方の扉から客席に入ると、怜子が一人ステージに残っていた。
演奏台に座り、パイプオルガンの主鍵盤の一つのキーを人差し指で押している。
出ているストップ・ノブを一本だけで、一つのキーを押して頭上のパイプから聞こえてくる音を確かめては、そのノブを押し戻し、また別のノブを一本引いて、同じキーを押す。
押すたびに頭上のパイプの違った場所から音が聞こえてきて、二人はその音を聞きながらステージに歩み寄った。
怜子はまた別のノブを引いて、同じキーを押した。
すると、天井近くにあるパイプから音が聞こえてきて、

愛梨,コナン「その音!」

二人は怜子の背後に駆け寄った。
怜子が驚いて振り返る。

愛梨「その音、ちょっと変じゃない?」

怜子「ええ、私も同感。歌ってて気がついたんだけど……ただ、どのキーかはわかったんだけど、どのストップの音色かがわからなくてね。同時に何本も出てたから」

怜子はそう言うと、前を向いて目を閉じた。
もう一度同じキーを押し、頭上から聞こえてくる音に、目を開ける。

怜子「やっぱりかすかに低いわ。間違いない」

コナン「あの辺から聞こえてたね」

コナンが天井近くのパイプを指差し、怜子も立ち上がって頭上のパイプを見上げた。

怜子「たぶん、奥の短いフルー管だと思う。一本だけ調律がうまくいってないのね。本番までに直してもらわないと」

愛梨「でも、ミュラーさんの行方がわからないんでしょ?」

怜子「そうなの。とにかく、堂本さんに……」

怜子は振り返り、三階席の右側にある堂本の控え室を見た。
カーテンは開いているが薄暗く、人がいるようには見えなかったが、三人は客席の通路に上がり、三階の廊下から『K.DOUMOTO』と書かれたプレートのあるドアをノックした。
しかし、返事はない。

コナン「いないみたいだね。お茶でも飲みに行ってるのかな」

怜子「そうね。あるいは、あそこか……」

怜子には思い当たる場所があるらしく、ホワイエに出ると階段を下りていった。

怜子「このホール、北川に池があるの知ってる?」

愛梨「うん。楽屋口の駐車場から見えた」

怜子「その池の近くに、堂本さんお気に入りの場所があってね。よくそこで一服してるのよ」

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AYANE(プロフ) - 質問なんですが?夢主ちゃんは、何歳ですか? (2021年4月22日 21時) (レス) id: 91263c781e (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - Ms.分情 十雅さん» プレイリストに最初の話がありますからそこに設定が載っていますよ! (2019年5月27日 16時) (レス) id: 8c299fa2e0 (このIDを非表示/違反報告)
Ms.分情 十雅 - 私はコナン大好きです。凄く面白かったです! 夢主ちゃんの設定が分からないので教えて頂ければ幸いです。 (2019年5月27日 14時) (レス) id: 4167ffb2cd (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - コナン大好きです最高ですコナンと新一大好きです (2019年4月18日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
茉歩(プロフ) - 初めの黄色い文字が見づらいかもしれないです。すいません!でも、とても面白いと思います!更新頑張ってください^ ^ (2017年6月24日 8時) (レス) id: 9fa3df96cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2017年1月8日 0時

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